2012年1月7日土曜日

My Name Is Tamar : Tamar Davis

このジャケットに賛否両論はあるかと思いますが、ここまで振り切れると僕の好きな部類に入りますよ。


My Name Is Tamar : Tamar Davis

Destiny's Childの前身ガールズグループであるGirl's Tymeに、10代前半の時に在籍していたというTamar Davis。その頃にプリンスがデモを聴き、君が大人になったらもう一度歌を聴いてみたい、と言ったとか。その後二人が邂逅し、プリンスが2006年にリリースした名作「3121」(過去レビュー)に収録されたグラミー賞ノミネート曲「Beautiful, Loved & Blessed」で共演を果たすこととなる。僕が彼女の歌声を聴いたのはその時で、キュートで美しいボーカルに痛く感動した。それからプリンス全面サポートのもと「Milk and Honey」でデビューを果たす予定だったんですが、アルバムが完成していながらもお蔵入り状態。その後プリンス周辺から彼女が姿を消すこととなった。二人が恋仲であり破局してしまったから、かどうかは僕は知りません。でもまあそういうことなんでしょうね。

で、昨年9月に待望のデビューアルバムがリリースされました。これにはプリンス殿下も全く関わっていない模様。単純に彼女のコケティッシュでキュートでラブリーな歌声が聴きたかったので購入。確かに素晴らしいボーカリストであることに間違いはないんですが、如何せんプロダクションが良くない。当たり前なんですが、殿下が作り上げる黒々としたファンキープロダクションは皆無。R&Bテイストを基調とし、ロッキンチューンもあれば怒涛の演歌のようなバラードもありと、全体的に取っ散らかった印象。ああ本当にプリンス関与の「Milk and Honey」が聴きたかったなあ。素晴らしいタレントの持ち主を上手く活かすにはプロモーションとプロダクションが必須、という好例なんでしょうね。今後の彼女の活躍を心から期待しています。

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