2012年5月29日火曜日

風来居 渋谷店



東急本店近くにある、外見がシャレオツなラーメン店。暖簾には「山頭火 贈」と書かれていたので、暖簾分けのお店なんでしょう。山頭火(過去レビュー )といえば、今のようなラーメンブームになる前からその名を轟かす名門店。同僚や友達等を連れて行けば、その殆どが「旨い」と唸るほど美味しいラーメンを食べさせてくれる。今では日本全国のみならず、海外へも積極的に店舗展開をしていることで知られています。果たしてその暖簾分け店のお味とは…。



このお店が売りにしているのが「たまごかけごはん」。見た目も鮮やかな黄身に鰹節、細かく刻まれたチャーシューが放り込まれており、全体に特製醤油だしがかかっている。これをぐちゃぐちゃとかき混ぜて、ずるずるずると口にかきこむ。芳醇でシンプルな旨みがなんとも言えない。これはなかなか美味しかったです。


そして「塩ラーメン」。念の為に書いておくと、山頭火系の塩ラーメンはいわゆる塩ラーメンとは違う。ご覧の通り、乳白色の白湯スープで、豚骨・野菜・魚介系をベースとしているが、どちらかと言うと豚骨スープに近い。それでも山頭火の独自性を保っているのが、優しくて奥深くて得も言われぬ旨みなのだ。ここ「風来居」でもそのスープを踏襲しているが、本家を凌駕しているほどのインパクトはなかった。低かんすいの縮れ麺はやや固めで、本家よりも雑な部分を感じた。逆を言えば本家のような繊細さが感じられなかった。チャーシューも塩味がきつくて、本家ほど柔らかくなく、ネギの刻み方も乱雑で、きくらげも大ぶり。何だか本家と比べちゃってばかりで申し訳ないけど、オリジナルを食っちゃうほどのインパクトに欠けたのは残念だったな。もちろん普通のラーメン屋より遥かに高いクオリティだし、卵かけご飯だって美味しいんだから、今後に期待しています(何様のつもりだよ!)。

ホームページ:http://www.fuuraikyo.com/
住所:東京都渋谷区松濤1-29-2 松濤スクエアビル1F
風来居 渋谷店ラーメン / 神泉駅渋谷駅 ) 
夜総合点★★★☆☆ 3.0 
昼総合点★★★☆☆ 3.0

2012年5月26日土曜日

Rocket Juice & the Moon


Rocket Juice & the Moon

Damon AlbarnによるGorillaz以降のプロジェクト - その名もRocket Juice & the Moon。そもそもこのバンドは2008年にはアナウンスされていたそうですが、バンドメンバーの他レコーディング参加による遅れでようやく本作が実現。さて、そのバンドメンバーとはDamon Albarn当の本人に加えて、RHCPのベーシストにして音楽インテリであるFlea(この時点で即買い決定)に、アフロファンクの帝王Fela Kutiのバンドでドラムを叩いていたTony Allen(この時点で更に2枚目即買い)。更にはネオソウル界のエリカ様と呼ばれている(呼ばれてない)Erykah BaduにブラスバンドであるHypnotic Brass Ensemble、更にはラッパーのM.anifest等がゲストに参加。

どれどれ耳を傾けてみると、アナログ感覚が迸るグルーヴィーなファンクミュージックになっていた。RHCPで攻撃性のあるベースプレイを展開するFleaは、ここでは地を這うような粘着力の高いプレイを聴かせる。更には派手すぎずクールに攻めていくアフロドラミングにより、作品はジャジーにオーガニックに進んでいく。それにしても何故にこんなルーツレゲエの香りを感じるのだ?と思ってクレジットを見たら、なんとBasic ChannelのMark Ernestusがミックスを担当しているではないか!いや、Damon Albarnを侮っていたわ。ここまでオーガニックで香ばしく、ファンキーでグルーヴィーなバンドを作ってしまったとは。しかもDamon Albarnはほとんど歌っておらず裏方に徹している。これ聴いた方がいいよ。

2012年5月23日水曜日

We Are Screen : Screen


We Are Screen : Screen

The OrbのDr.Alex Patersonがまた新たなるユニットを結成しました。Dr.Alexに加えて、イタリア出身のエレクトリックダブ・アーティストであるDaniele Gaudi、ダブボーカリストであるChesterの親父三人が悪巧みを繰り広げています。まず何にもましてジャケットが最高にイカしている!The Orbが宇宙の彼方へとぼくらを連れてってくれるならば、Screen3人組は宇宙から荒野に降り立った使者に違いない。当然のことながら中身も更にぶっ飛んでいる!

元来レイヴカルチャーにおいて大きな役割を果たしてきたDr.Alexだけに、ダブへのコミットメントを果たすのは当然の行為。かのMad Professorとダブユニットを組むという話もかつてあっただけに、ダブとの相性は実証済みといえるもの。本作も実に味わい深い、硬質なエレクトロニクス処理が施されている重たいエレクトリックダブに仕上がっています。更には共犯二人がいい仕事をしているせいなのか、ルーツレゲエの香りがぷんぷんと漂いまくっています。スペーシーでグルーヴに溢れた一大ダブ叙情詩に身を委ねれば、両耳から脳みそが流れ出ることまちがいなし。

2012年5月20日日曜日

凛・のスた 大井町本店

そのお店はオフビートな大井町にあった。しかもお店の名前が書かれていないにも関わらず、正午前にもかかわらず長蛇の列が出来ている。このお店こそ二郎インスパイア系の中でも最強・最恐・最凶のジャンク度合いを誇ると言われている「凛・のスた」だ。「凛」という漢字を見てピクリときた貴方!紛れも無いジロリアンでしょう?「凛」は渋谷に店を構える二郎インスパイア系なのだから(過去の記事 )。「凛」はかつて大崎にもあったが、今はその名を変えて「The Outsiders」(過去の記事 )として、その界隈の人たちの健康を破壊し続けている。その「凛」は最近では大阪にも進出しているようだ。関西方面の人達はくれぐれも健康に気をつけなさい!


正午前に列に加わったにも関わらず、30分も待たされた。何故こんなに待たされるんだ?という疑問は入店して氷解した。L字型カウンターにわずか7席しかないのだ。着席してもすぐに注文してはいけない。何故なら、店主が尋ねてから初めて注文できる、という掟があるからだ。狭い店内に緊張感が走っている。

味は「醤油」、「ポン酢」、「味噌」など各種用意されていたが、迷わず「醤油」を注文すると、目の前に空の器がいきなり置かれる。野菜、ニンニク、アブラといったトッピングメニューは全く尋ねられない。やがて器に醤油ベースのスープの元が注がれ、更にはアブラやスープがどばどばと投入される。もうもうと湯気が立とうがアブラがはねようが一切お構いなし。その後は大量の麺・ブタ・野菜が積み上げられて、とんでもない量のラーメンが目の前に現れた。この時に店主からニンニク要不要の意思表示を求められる。不要の場合はそのまま食べれば良い。要の場合は、待てば投入してくれる。ちなみに撮影する場合は、店主に事前に了承を得なければならない。ストイシズム溢れる店主だ。


この時点で「全部食べられるのか?」という疑念がふつふつと湧いてくる。これがデフォルトなのだ、野菜マシでもなんでもないのだ。取りあえず天地返しをして、底の方にある麺を持ち上げる。細めうどんの如き短めの極太麺が持っているワシワシ感は、まごう事無き二郎インスパイア系のそれであった。しかしながら野菜が持つシャキシャキ感やブタが持つホロホロ感は、二郎のそれを上回るほど新鮮で美味しいのが意外だった。スープは二郎特有のカネシ醤油味ではなかったが、獰猛なアブラにまみれた醤油スープが胃袋をこれでもかと刺激し続ける。それにしてもこの量は何だよ…と最後は涙目になりながら、取りあえず野菜・ブタ・麺を完食。スープを味わって飲む余裕など全くない。言うまでもなく、この日の夕方もとてつもない胸やけに襲われたのであった。量を選ぶことも出来ず、ニンニク以外のオプションは一切なし。デフォルトであの量を差し出す「のスた」こそ、二郎界の中で最強・最恐・最凶の存在であった。

住所:東京都品川区大井1-21-6
のスたラーメン / 大井町駅下神明駅鮫洲駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5
昼総合点★★★☆☆ 3.5

2012年5月17日木曜日

insen : Alva Noto + Ryuichi Sakamoto


insen : Alva Noto + Ryuichi Sakamoto

ここ最近の最適な睡眠導入剤となっている本作。坂本龍一が紡ぎだすミニマルで揺らぎのあるピアノの調べに、Alva Notoことカールステン・ニコライが創りだす電子サインウェーヴ。儚くも泡立ちは消えていく音に耳をすませば、聴き手のその日の精神状態を増幅~補完してくれるだろう。雑踏の中に身を置いて、耳を音に委ねる。その音は都市生活者の慌ただしさと日々の速度、その中に生きる私たちの誰も気も払わない個に気づきを与える。日の当たる静かな部屋に身を置いて、耳を音に委ねる。何気なく注がれる陽光の優しさと空気のいたわりが、こんなにも身の回りに満ちていることに気づく。この音楽を意識せずに聴けば単なるアンビエンスに帰結するだろう。ただし、意識することによってこの音楽は聴き手の不安や日常の優しさに気づきを与える、私達の生活に寄り添うような姿勢を持っていることに気づく。単なるヒーリングミュージックでもなく、単なるアンビエントミュージックでもない。深層意識をあぶりだしていく至上のエレクトロニカ。

2012年5月14日月曜日

That Dangerous Age : Paul Weller


That Dangerous Age : Paul Weller

我が心の師匠であり、生き様そのものがモッドな男どものお手本となりうるPW御大。今年に入ってから突然の新作アナウンス~リリースと相成って、3月には先行シングルがリリースされました。そのシングルを今になって書くんじゃないとか言われそうですが(って言うか、誰も言わないと思う)、取りあえず備忘録的に書いているのであしからず。

いつも通り、アナログ盤とCD、iTunesの多重フォーマットでリリースされており、CDにはタイトル曲以外にアルバム未収録曲の「Portal To The Past」とタイトル曲のリミックス「That Dangerous Age (Ladytron remix)」が収録されている。アナログは2種類リリースされており、アルバムリードトラックである「Green」のリミックス「Green(Motorik Version)」と「That Dangerous Age (Matt Helders Remix)」がそれぞれ収録されている。更にiTunes盤は前述の「That Dangerous Age (Matt Helders Remix)」に加えて「That Dangerous Age (feat. Devlin)」が収録されているという仕掛け。どんだけファン魂をくすぐる商法なんだよ!と、惚れた弱みで許してしまうのがモッドな野郎ども。もはやここまで来ると曲云々とかじゃなくて、単なるコレクターだよね。あ、もちろん曲は相変わらずスタイリッシュさの中に熱さが漲る佳曲です(何だかな)。

2012年5月11日金曜日

横浜らーめん 壱八家 スカイビル店



横浜駅東口にそびえたつスカイビル。その10Fに家系ラーメン店があります。この「壱八家」は神奈川県を中心に外食店を経営する会社が展開するお店。スカイビルだけでなく、本厚木や東戸塚などにもお店があるようです。たまたま昼時に横浜駅界隈にいたので、そそくさと足を運びました。「それにしてもラーメン食い過ぎじゃないか?大丈夫か?俺。」と内心で呟きながら。



具材には家系の基本である柔らかチャーシューに新鮮なほうれん草と海苔が使われており上質なクオリティを保っています。加えて色鮮やかで滋味深い味付け玉子が添えられているのが嬉しい。スープを啜ってみると…冗談ではなく軽い衝撃を覚えた。それほど奥深い豚骨醤油スープだったのだ。あっさりしているんだけど味わい深く、実に奥深い旨みが溢れる。固めでお願いした太め短め縮れ麺は、ほどよくスープに絡まり相互に拮抗しあっている。具とスープと麺がお互いに高め合い、三位一体の素晴らしい世界を作り上げているではないか。家系ラーメンの中でもかなりの高得点を狙える味となっていました。

ホームページ:http://eight-8.co.jp/cms/shops/kanagawa/yokohama/ippachiya.html
住所:神奈川県横浜市西区高島2-19-12 横浜スカイビル 10F
横浜らーめん 壱八家 スカイビル店ラーメン / 横浜駅新高島駅高島町駅 ) 
夜総合点★★★☆☆ 3.5 
昼総合点★★★☆☆ 3.5

2012年5月8日火曜日

台湾(Day 3)

最終日は午前8:00過ぎにチェックアウトする。実質的に一日半という滞在期間の短さ。歴史的建造物を眺めて、美食を堪能して、買い物も楽しめるというハイパーな台湾にすっかり魅せられたbeatjunkieさんです。



宿の近くで朝食を食べることに。何の変哲もない食堂なんだけど、朝から地元民がわらわらと朝食を楽しんでいる。



「油條」という中国式揚げパンと「熱米漿」というお米の粉を溶かしたスープを頂く。「熱米漿」はうっすらと甘く、とても優しい味。言ってみればお汁粉を薄めたような味でした。また台湾に行きたい!

2012年5月7日月曜日

台湾(Day 2)

今回泊まったのは万華区 と呼ばれるところで、台湾発祥の地として知られる。いわばダウンタウンであり、かつての色町としても知られ、正直言って治安もあまり良くないらしい。逆を言えば、発展著しい台湾の中でも取り残されたスーパーディープな地区。



泊まったホテルもエコノミークラスなので、正直言って朝食も全く期待していなかった。取りあえずコーヒーだけでも飲むか、と食堂に行ったところ、ご覧のような中国ビュッフェが。ちょこっと米粉を食べてみたところ、これがいちいちクオリティ高い。朝から中華料理と訝しむことなかれ。さっぱりしててとても美味でした。



ホテルを出発して台北最古の寺院である龍山寺 へと向かう。街並みはご覧の通りディープな味わい。中国大陸の街並みとも違い、香港の街並みとも違うね。



途中の公園で地元のおばさんたちが太極拳をやっていた。ものの見事にそろっていない、ユニゾンな動きに心癒される。



歩いて10分ほどで龍山寺に到着。それほど大きくないお寺なんだけど、極彩色の素晴らしい伽藍に心奪われる。



境内では地元民が読経をしてました。北京語の優しい響きとリズムにこれまた心癒される。



MRTに乗って総統府 へ移動。台湾政治の中枢として知られる。



更に二二八和平公園 へ。



公園を抜けて中正紀念堂 の前に出る。この時点で午前10:00頃なのに日差しがとてつもなく強い。



1980年に作られた、歴史は浅いが巨大な建築物である中正紀念堂。この紀念堂の中には蒋介石の銅像が置かれているらしいんだけど、あまりに照り返しが強くて暑いので諦める。



タクシーに乗って迪化街 へ移動。かつて繁栄した商業地域であり、古い町並みが保存されている問屋街としても知られる。今ではご覧の通り、古いバロック建築物が整然と並んでいる。この通りは漢方や乾物の香りでぷんぷん。



この建物の外壁には緑が生い茂っていたんだけど、よく見ればレンガの隙間からボーボーに生えているだけだった。



コンビニでは日本でお目にかかることのないインスタントラーメンが売られていた。お土産でちょっとぐらい買ってくればよかった、と後悔。これ以外に売られているものは日本製品や品質の高そうな現地製品で占められており、ばったもんは殆どなかった。ここでも中国大陸との違いを見せつけられる。



縁結びの神様を祀る霞海城隍廟 は地元参拝客で賑わっていました。



タクシーで行天宮 へ移動。台湾はタクシー代がリーズナブルなのがいいやね。



三国志の英雄である関羽を祀っている寺院で、商業の神様として信仰されているらしい。境内にはお祓いをしてもらう参拝客でいっぱい。



ガイド掲載の有名店でもあり、在住歴の長い人もお奨めしている度小月担仔麺 で昼食を取りました。担仔麺という台湾式ラーメンがかなり有名らしいので、ラーメン好きとしては足を運ばずにはいられない。



入口付近で昔ながらの製法で担仔麺を作っている。肉味噌を煮込んでいる鍋は火を絶やしたことが無いようで、鍋のふちには味噌がびっしりとこびりついていました。



これが店一番の逸品である担仔麺。小ぶりの器に盛られた麺は見た目にも美味しそうで、肉のエキスがたっぷりと溶け込んだスープは実に味わい深い。



こちらは担仔米粉。ビーフンの繊細な歯応えが上品な逸品。これ以外にも「海老すり身の揚物」や「牡蠣と豆腐の甘酢あん炒め」などを頼みましたが、どれもハズレ無しの美味しさ。当然ながら台灣啤酒をがぶがぶ。



食事の後は「頂好 」エリアで買い物をした後、国父記念館 へ向かう。台湾建国の父である孫文生誕100年を記念して作られた建物だそう。台湾の地方から来たであろう年配観光客の皆さんが大勢いましたよ。



若かりし頃の孫文が子供たちにありがたい話を聞かせている。そこに混じってbeatjunkieも話を聞くことにした。



どっしりと座っている孫文。beatjunkieは偉大なる父の膝に抱かれることにした。



広場からは世界第2位の高層ビル「台北101 」が見えた。東京都庁の高さが243.4mで、こちらの高さは509.2mだから2倍以上もでかい、でかすぎる。こんなにでかい高層ビルを見たのは人生初かもしれない。確かにそうだ。



夕食は世界にその名を轟かす「鼎泰豊 」で取ることに。この店が出す小籠包はあまりにも有名で、店の前は入店待ちの客でごった返す。まさに小籠包のエルサレム的存在にて、約30分待って入店。



入店待ちの時間つぶしに、エルサレムに祀られている小籠包の偶像崇拝をする(店のキャラクターと記念撮影する)beatjunkie。



お店の中は小奇麗になっており、店員のマナーも極めて丁寧。ウェイトレスの女の子はみんな若くて可愛かったよ。



これが噂の小籠包。酢醤油を軽くつけて、レンゲに乗せたら皮を割ってスープを出す。その上に細切り生姜を乗せて召し上がるのだ。ものすごく繊細に作りこまれた皮は薄くてもっちり。スープはジューシーで肉は柔らかい。これは本当に美味しい!これ以外にも牛肉麺、空芯菜炒め、排骨炒飯などどれもハズレ無し。死ぬほど食って飲んで、一人あたり約2,000円というリーズナブル加減も見逃せない。日本の高島屋にも出店しているので、是非食べてもらいたい旨さ。

2012年5月6日日曜日

台湾(Day 1)

今年のGWに台湾に行った人は過去最高らしい。去年の大震災直後、真っ先に救援の手を差し伸べたのが台湾ということもあり、日本国内での好感度が増したことが遠因らしいです。だからという訳でもありませんが、僕もこれまでノーマークだった台湾に嫁と行って来ました。1ヶ月前に思い立ったこともあり、満足のいくような日程(出国日:羽田午前発~帰国日:台湾午後発)が取れなかったのは残念であります。ちなみに僕が帰る日にacid over the rainbow のびびんばさんが入れ違いに台湾着。東京で一回だけ痛飲したことがあるので、台湾でも痛飲できれば良かったかも(笑)。



到着時の気温は27℃。湿度が高くて、ここが熱帯であることを改めて思い知らされる。20:00過ぎにホテルへチェックインし、そそくさとタクシーに乗って士林夜市 へ。台湾最大の夜市として知られ、夜遅くになっても灯りが煌々と輝いており、祭りでもやっているのか?と勘違いするほど混雑している。




様々な雑貨屋や衣料店、飲食店、屋台が雑然と立ち並んでおり、台湾特有の混沌としたパワーを感じる。日本で言うなら上野アメ横あたりに雰囲気が似ているね。周りに大学があるのも活気がある理由の一つかもしれない。




晩御飯はこのお店で米粉、空芯菜炒め、牛肉炒めを注文。1台湾元が約2.85円だったので、看板に書かれている値段がかなり安いのが分かるよね。中国料理の中でも比較的あっさりしている台湾料理ゆえ、疲れていても食べやすくて味も申し分ない。台灣啤酒とともにがっつりと喰らう。




ローカルフードの胡椒餅を喰らう。外がカリッとして内がふわっとしている皮が香ばしく、中には豚肉と葱を炒めた餡が入っている。胡椒で味付けしているのでピリッとした味付け。40元なり。




このアーケードの地下にも屋台街が入っている。




で、地下はご覧の通り。臭豆腐のくっさい匂いが鼻を突く。さすがに臭豆腐だけは臭すぎて食べられないな。これを好んで食べる中国人に「よくこんな臭いもの食べれるな!」と学生の時に文句言ったのを思い出す。「日本人だって納豆食べるじゃない!」と反論されてぐうの音も出なかったけど。




極めて近代的な交通インフラ MRT淡水線の剣潭駅からホテルに戻ったのでした。

2012年5月4日金曜日

15 YEARS OF DRUMCODE


15 YEARS OF DRUMCODE

1996年にAdam Beyerによってスウェーデンで設立され、長らくハードミニマルシーンを牽引し続けたDrumcodeが昨年設立15周年を迎えました。この編集盤に収録されているのは過去トラックではなく、全て未収録曲やリミックス曲ばかり。もはや非情としかいいようのない程ざらついて、一切の叙情性を排して機能性に特化したレーベルカラーだからこそ、深夜に蠢く人々たちの身体を歓喜に震えさせ続けたのです。トラックリストをご覧になれば分かる通り、The Advent、Ben Sims、Cari Lekebusch、Chris Liebingといったお馴染みの名前に加えて、Jerome Sydenhamと我が同胞Hideo KobayashiのユニットであるNagano Kitchenの名前も。重たくも研ぎ澄まされたハードグルーヴィンなミニマルトラック連続爆撃によって、貴方はDrumcodeの偉大なる15年の功績を知ることになるでしょう。

Tracklist

1-01 Kaiserdisco – Drum Suspension
1-02 Alan Fitzpatrick – Running Backwards
1-03 Paul Ritch – Adreneline
1-04 Mauro Picotto & Riccardo Ferri – Asteroids
1-05 Patrick Siech – Structure
1-06 Jesper Dahlbäck – No Control
1-07 Joel Mull – Shake Trip
1-08 Cari Lekebusch & Joseph Capriati – Napoli 4PM
1-09 Gregor Tresher – At The Fall Of Night
1-10 Adam Beyer – A Walking Contradiction (Joseph Capriati Remix)

2-01 Pär Grindvik & Billie – Hold, Doubt, Back
2-02 Slam – Temperance
2-03 Nagano Kitchen – Black Panther
2-04 Gary Beck – Round Your Place
2-05 Chris Liebing & Brian Sanhaji – The Undertaking
2-06 Ben Sims – Make That Shit Funk
2-07 Nicole Madouber – Contents Of My Head
2-08 Slam – Sonic Scuffle
2-09 Roberto Capuano – Oblique
2-10 Rocco Caine – Orphan

2012年5月1日火曜日

ちゃぶ屋 とんこつ らぁ麺 CHABUTON ヨドバシ横浜店

僕は会社員なので、自宅⇔勤務先を往復する毎日です。当然のことながら、行動範囲も自ずとその枠内に限られるわけで、あらかたラーメン屋は行き尽くしてしまっています。しかしながら横浜駅周辺は自分にとってまだまだ未開の地であるのです。そんなこんなで、かつては横浜三越、今はヨドバシカメラとなっているビルの地下にある「ちゃぶ屋 とんこつ らぁ麺 CHABUTON ヨドバシ横浜店」に行って来ました。



このお店の名前を一躍有名にしたのがミシュランガイド。ちゃぶ屋店主がプロデュースした香港のお店「香港MIST」が2011年の香港ミシュランで1つ星を獲得したのです。誤解してはいけませんが、このお店がミシュラン東京版で星を獲得したのではありません。加えてミシュラン絡みだからといって、その事実に惑わされてはいけません。星を付けるのは数名のミシュラン調査員なのです。料理や文化といったものは絶対評価を得られるものではない、というのが僕の持論。芸術に絶対的基準などないのです。



横浜といえば家系総本山の土地。横浜駅周辺にも家系ラーメン店がひしめき合っていますが、ここでオーソドックスな豚骨ラーメン店を出すとはなかなかの気骨を感じる。基本の「ちゃぶとんらぁ麺」を頼み、大盛もしくは替え玉が無料ということなので、後者を選ぶことにしました。予め胡麻とにんにくチップが振られていますが、これは好みで入れたかったところ。大ぶりのチャーシューはトロトロと柔らかくて高得点。他にはネギとメンマが投入されており、シンプルな構成になっています。スープはとても上品に作りこまれている印象で、豚骨くささを全く感じさせず味わい深い。麺はストレートな長浜ラーメンとは異なり、細め縮れ麺を使っているのが意外といえば意外。全体的にバランスが整っており、近所にあれば再訪したいクオリティになっていました。

ホームページ:http://www.chabuton.com/index.html
住所:神奈川県横浜市西区北幸1-2-7 ヨドバシカメラマルチメディア横浜 B2F
ちゃぶ屋 とんこつ らぁ麺 CHABUTON ヨドバシ横浜店 
 (ラーメン / 横浜駅神奈川駅新高島駅 ) 
夜総合点★★★☆☆ 3.0 
昼総合点★★★☆☆ 3.0