2012年8月6日月曜日

Not Your Kind of People : Garbage


Not Your Kind of People : Garbage

最上級レベルの硬度を誇るポップネス炸裂 - Garbage新作を聴きました。前作「Bleed Like Me」(過去レビュー)から何と7年も経過していたのか…。まずは数多の災難を乗り越えた彼らの復帰作を喜びましょう。facebookで報告されるライヴ中の彼らを見ると、ああ本当に復活したんだなぁとつくづく思う。そんな感慨と共に思い出したのが、何故かユーミン好きな女友達の言葉。

彼女は僕と同年代、つまりアラフォー女子なのでユーミン世代な訳ですが、彼女曰く「いつも期待して新作を聴くんだけど、その度に「あぁまた同じだな」と思う」とのこと。ネガティブに受け取られる発言ですが、裏を返せば同じクオリティが常に保たれているということでしょう。年に1回、作品をリリースしているのに愚作がないというのは、ユーミンが優れたアーティストであると同時に、松任谷正隆氏のプロデュースも優れているということ。

デビュー以来17年間、Garbageのフォロワーで在り続けている僕ですが、彼らの作品も常に同じクオリティが保たれているのを感じる。静と動が同居している轟音ギターに無機質なビート、気怠く妖艶に歌い上げるシャーリー・マンソンのボーカルに切なくポップなメロディ。デビュー以来、劇的に変わることもない反面、高品質なサウンドプロダクションが保たれている。これはまさにブッチ・ヴィグの職人芸がなせる技と言えるでしょう。時代とともにマイナーバージョンアップを繰り返しながら、常に最新モードを聴かせる彼らこそポップの極みといえるでしょう。

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