2012年9月29日土曜日

Vietnam (Day 6)

この日、最期の観光日(となる予定だった日)にハロン湾日帰り観光へ。日本で事前予約してUS$ 90で、宿泊ホテルにて8:00前後にピックアップされます。そこからワゴンバスで片道3時間半の長旅。そろそろ旅の疲れが出てきたせいか、道中はずっと寝てました。ハロン湾に近づくにつれ、徐々に雨が降り出し、しまいにはゲリラ豪雨の如き土砂降りに。湾内で船に乗るからには、豪雨では出航することができません。船の上でランチを取るはずだったのが、急遽地上のレストランへと変更。ご飯を食べている間に雨が止んできて、どうにか無事に出航することができました。しかし残念ながら、当初3時間だったクルーズが2時間へと変更に。



ご覧のようなジャンク船に乗り込みます。今回は奇岩だらけの景勝地ということもあって、一つ一つの写真に解説付けるのは割愛(←手抜き)。
























































ベトナム旅行最後の夜(となる予定だった夜)、小泉元首相も訪れたという高級ベトナム料理店「ナムフーン(Nam Phuong) 」でディナーを。日本語堪能なガイドさんに「ワインは高いから頼まない方がいいよ」と言われていたのでビールを注文。確かに日本と同額だったので、ベトナム現地相場で言ったらかなり高いかもしれない。3地方(ホーチミン/フエ/ハノイ)のサラダや揚げ春巻、オイスター料理やソフトシェルクラブなど実に洗練されたベトナム料理に舌鼓を打ちます。翌日は出発日となる予定だったんですが、空港で驚愕の事実を知ることになります。

2012年9月27日木曜日

Vietnam (Day 5)


ハノイに泊まるは「Sofitel Plaza Hanoi 」。前日遭ったぼったくりのせいで打ちひしがれながら起床します。このホテルは市の北部に位置し、中心部に行くまでには少々時間がかかります。観光名所を訪れるため、徒歩を選ぶことに。




タイ湖(西湖)のほとりにあるホテルを出て南下。湖に浮かぶベトナム最古のお寺「鎮国寺」を訪れます。





元々は6世紀に建立されたそうですが、17世紀にいまある西湖の小島に移されました。ホーチミンとは違う時間が流れているハノイにて、このお寺は特に静寂さを保っています。




今回の旅行のベストショット!釣り客で賑わっている湖のほとりで、岩の上にて放尿する一人の男。ベトナムは立ちション率が高いのですが(道端で脱糞する女性も見かけた)、この人はわざわざ湖の岩に下りて放尿。遠くを見つめながら何を考えているのだろうか(いや、何も考えてはいまい)。




ホーチミンに比べて緑が多い首都ハノイ。政府機関の建物が集まる地区はきれいに整備されています。




ここが大統領府。フランス統治時代の影響を受け、建物の色が黄色になっているのが独特です。



建国の父 ホーチミンの遺体を安置しているホーチミン廟。ここは夜になるときれいにライトアップされ、多くの地元民で賑わいます。ここ亜熱帯は昼活動するには暑すぎるので、涼しくなる夕方以降に賑やかになるんだよね。




ハノイのシンボルとして有名らしい一柱寺。その名の通り、蓮池の中にある一本柱に仏堂が載っている。このお寺も蓮の花に見立てられたそう。



だんだん暑くなってきます。途中で冷たいアイスコーヒーを飲んだり、美味なるフォーを食べたり、買い物をしたり。ゆったりと過ごしながら中心部にあるタンロン遺跡に辿り着きます。数年前に発掘調査が終えられ、つい最近になって世界遺産登録されたというベトナム王朝の古城です。写真に見えるは端門。




広大なる城跡をどんどん歩いて行きます。





龍のレリーフが見事な階段に上にあるのが敬天殿。かつての皇帝宮殿があったところで、フランス統治時代にはフランス軍司令部が据え置かれていたところ。ここから地下道が延びていて、17km先までつながっているそう。





歴史ある建物が並んでいるのに、何故か観光客がそれほどいません。



敬天殿の楼閣として建てられた後楼へ。




805年に建てられたという正北門に出ました。この界隈でまた一休みし、またもや冷たいベトナムコーヒーでチルアウトします。




東方面に向かって旧市街へ。ハノイ市内の中で一番混沌としており、一番風情のある旧市街。




ご覧の通り、街路樹が鬱蒼と茂っていますが、行き交うバイクのクラクションと排気ガスのせいで、心休まる気分にはなれない。





冗談だろう?と思えるような信号待ち風景。やはり地元民といえども排気ガスが辛いのか、マスクをしている人が目立ちます。未だに鼻腔の奥に排気ガスの匂いがこびりついている気分になるもんなぁ。



ノートルダム寺院を思わせる風情のハノイ大教会(セント・ジョセフ教会)。




旧市街を冷やかした後は、穏やかで美しいホアンキエム湖へ。ここには2つの小さな島があり、一つには玉山祠というお寺が建てられています。







13世紀に建立され、今の建物は19世紀に建てられたそう。日が徐々に落ちていき、街がだんだんと黄昏色に染まってきます。




湖を見やると亀の塔が美しくライトアップされている。湖のほとりでは夕涼みをする人やジョギングをする人、カップルたちの姿が目立ちます。




ハノイ料理店の「タンタン(Tan Tan)」で。細い路地を入ったところにあるので非常に分かりづらいお店。ここで取りあえずハノイビールを飲みます。



具がたっぷり詰まっている揚げ春巻を食べます。




ハノイ名物「チャー・カー(Cha Ca)」を頂きます。ライギョをこんがり油で揚げた後、ネギや香味野菜も一緒に絡めます。




火が行き渡ったら茹でたフォーの上に、生の香味野菜やピーナッツを載せてかき混ぜて食べる。ヌクマムやハーブの香りがきついので、人によって好みが分かれるかもしれない。僕は美味しく頂きました。


さて満腹になってお会計をしよう!と財布を見たら、日本円とカードだけでVNDが全くない!お店の人に聞いたら「カードはNo」というではないか。夜になって銀行は閉まっているしどうしよう!と大慌てし、結局ATMでキャッシングすることに。ベトナムでは高級店以外はカードが通用しないことが多いのでご注意を。

2012年9月25日火曜日

Vietnam (Day 4)


フエで泊まったのは「Saigon Morin Hotel 」。街の中心部に位置する、これまた由緒正しいコロニアルなホテルなんですが、一泊約8,000円というお値打ちな価格。部屋も無駄に広くて、中庭にはプールやカフェがある。のんびりこのホテルに滞在して、ホテル生活を満喫するのもアリかもしれない。




ホテルを出るとすぐ、旧市街へと繋がるチャンティエン橋が見えます。ここの交通量や騒音もなかなかのものですが、ホーチミンで最悪の交通状態の洗礼を受けた身としては、実におとなしく思えます。




フエ観光のハイライトである阮朝王宮を訪れるべく、旧市街方面に向かいます。その前にちと腹ごしらえ、と思い、お店のおばちゃんが「おいでおいで」と手招きしてくれた大衆食堂で昼ごはんを食べます。まずは地ビールである「huda」で。テーブルにおいてある板切れは、お店のおじさんお手製の栓抜きです。板切れにネジがついており、栓にひっかけてチョップするのだ。「おおお!」と感動したら、おじさんが「おみやげにあげるよ」とくれました。




バインクォンを食べます。米粉皮で具が包まれた蒸し餃子で、甘めのタレを付けて食べます。さっぱりしていて素晴らしく美味。




店のおじさんからもらった栓抜きを気に入ってしまったbeatjunkie。お店の名前や日付などを書いてくれました。




フエ名物であるバイン・コアイ。ベトナム風お好み焼き「バイン・セオ」をひと回り小さくしたものです。お店の前でおかみさんが焼き方を実演しています。





バイン・コアイ専用の鍋に卵と米粉の素を流し込み、油で揚がってきたら豚肉やもやし、エビを投入。全体に火が通ったら半分に折って出来上がり。こいつもなかなか旨い。



お店のおじさんと記念写真。満面の笑みを浮かべるおじさんの表情が素敵すぎる。




さて、お腹がいっぱいになったところで阮朝王宮に入ります。ベトナム最後の王朝である阮朝が置かれたのがこの街 フエ。第二次世界大戦の終わりとともに、阮朝はなくなります。93年には世界遺産に登録されたんだとか。





内堀の向こう、実に味わい深く枯れた感じの門が見えます。入ろうとしたところ「ここからは入れないよ」と追い返される。正面から入場しないと行けないらしい。



内堀には水草が。塀の内側にはベトナム国旗が。




水草に目を凝らすと蓮でした。開花寸前の蓮の花が見えます。泥水の中で可憐に咲こうとする睡蓮、その姿に心が洗われる思いがします。




内堀をグルっと回って、正面の王宮門に辿り着きます。この朽ちた佇まいがたまらない。




正面を見て後ろを振り返ると、フラッグタワーと呼ばれる旗塔が見えます。写真からは実感できないかもしれないけど、これでなかなか巨大です。この台座の上に木造建築物があったそうですが、自然災害や戦争で破壊されてしまったそうです。




宮殿の中に入ると太和殿という建物が。王宮全体がベトナム戦争で破壊され、内部は原っぱばかりです。この建物は戦争後に再建されたもの。




更に内部に入ると、現在も修復作業が続けられています。ただし、職人がのんびり作業しているので、全部修復されるのにそれなりの時間がかかりそう。



宮殿一番奥にある建中殿。皇帝が住まわれた建物ですが、今残っているのは台座だけ。


回廊が奥まで続いていくさまは圧巻。中国の紫禁城を真似て作られたんだそうですが、実際はそれほど大きくはありません。



このように破壊されっぱなしの場所が至るところにあります。




中庭には何故か象が鎖でつながれている。観光客を背中に乗っけて喜ばそうというつもりらしいが、当の象本人ははたまた迷惑そう。行動範囲が限られているので、とても寂しそうに見えます。


この日はたおやかに流れる悠久の時を楽しみ、晩御飯はホテルにあるレストランでフエの宮殿料理を楽しみます。王朝華やかなりし時代に、ベトナム各地から腕利き料理人が集められ、豪華料理の腕を競い合ったんだそうです。




そんな訳で、見た目も非常に豪華。パイナップルの台座に刺さっているのは鳥のつくねみたいなものです。ちなみに串はサトウキビで出来ているので、肉にほんのり甘みが伝わっています。




小皿に盛られた「バイン・ベオ」。蒸された米粉皮に干海老を中心とした様々な具材がトッピングされています。こいつを甘めのソースにつけて召し上がるのだ。




野菜のスープにハーブや鶏肉が入っていて、とても優しいお味。




左に見えるは鴨の肉。右に見えるは甘めの麻婆豆腐みたいなもの。お肉は固くて、正直言って大したことがありませんでした。




下に見えるのは牛肉の炒め物なんですが、八角が強くて肉が固くて、こいつもあまり大したことがありません。ご覧のようにご飯はどんぶりにたっぷりとよそわれています。フエにきたら王宮料理を食べるべき、なんて言われたんだけど、正直言って大したことはありません。そもそも「王宮料理」=「フエ料理」とは違うもので、ひょっとしたら「フエ料理」を食べろ、と言われていたのかも。そう言われれば、フエの地元料理は他の街では食べられないオリジナリティ溢れるものとなっていました。


さて、この日は22:10にフエの空港を出発して、ハノイの空港に23:20に着きます。空港についたら例の如くタクシー会社の人間がわらわらと群がってきます。今度こそぼられないぞ、とあらかじめ信用できそうなタクシー会社を決めてある。タクシー会社の女性から「300,000 VND」と告げられ納得して乗り込む。空港から市内まで約40分、到着すると運転手がさらに「400,000 VND」と要求してきた!なんだそれ!と思って反論するも、何やら意味不明なことばかり言ってきて車内は険悪なムードに。こっちもヘトヘトに疲れていたので面倒くさくなり合計700,000 VND支払ってしまった。ホテルにチェックインしてフロントに聞いたら「それはダブルプライスだよ。タクシー会社とナンバーは分かる?」とのこと。全てのことが面倒くさくなり「もういいです、もういいです!」と言いながら部屋に入る。


後日聞いた話だと、信用できるタクシー会社でも悪徳ドライバーはいるらしい。そういう輩はホテルの車寄せに入らず、ちょっと離れたところに車を停めるんだそう。もう何を信じればいいのか分からなくなってくるな!