2012年9月23日日曜日

Vietnam (Day 3)


ホーチミン三日目にして最終日。ホテルを出て裏手にあるパン屋へ足を運びます。地元民がわらわらと群がっているニューラン(Nhu Lan)という人気店で、惣菜パン中心に売られています。吾輩の目的はもちろんバインミー。フランスパンにレバーペーストやらハムやらチーズやら何やらがたくさん挟まっていて、惣菜パンマニアとしてはたまらない。



空を見上げるとホーチミン随一の超高層ビル「ビテクスコ・フィナンシャルタワー」がそびえている。68階建て、262mの高さを誇るというからなかなかのもの。とても変わった外観をしていますが、これは開花寸前の蓮をモチーフにしているとのこと。上層部にある平べったい板切れはヘリポートです。なかなか美しい偉容ですが、在住日本人からは「イカ」と呼ばれているらしい。



ベンタイン市場に向かう途中、振り返ると下町風情の街並みにそぐわないイカビルが。このミスマッチ感が現在のホーチミンを表しているように思える。




さて、観光名所となっているベンタイン市場に到着。市場前は巨大なロータリーになっていて、当然ながら信号はなし。四方から中心に集まってくる無数のバイクが、器用に相手をすり抜けていくさまは圧巻。歩行者の安全なんて完全無視。ここベトナムではバイクと車が我が物顔。初めは横断するのに相当ビビっていたんだけど、逆にビビらずのんびり渡っていけば相手がよけてくれる。当然クラクションをびーびー浴びますが。





市場の中はこんな感じ。衣類やら雑貨やらおもちゃやら食べ物やら、生活用品を売っているお店が所狭しと立ち並んでいる。ただし観光客が大挙して押し寄せているせいで、市場の相場価格は安くないそうです。もはや観光ズレしている場所なので、本当の市場感覚を味わいたいなら中心部から外れた市場に行くべき。僕はベトナムコーヒー豆を買いました。




ひと通り散策した後、ホテルをチェックアウトしてからランチを取ります。ベトナムで有名なフォー専門チェーン店である「Pho24」です。何と最近では日本にも進出しているそうです。しかもフォーだけじゃなくてバインミーやらベトナム風おこわやら、本家にないようなメニューも取り揃えている。日本版を経営しているのがセブンアンドアイだというから、審美眼の鋭さには驚くばかり。確かにここのお店は昨日食べたフォーよりも旨い。ハーブを細かくちぎって、もやしと一緒に投入し、ライムを絞って、唐辛子や辛味ソースをちょっぴり入れて召し上がる。




腹ごしらえをした後は、中心部から車で20分ほど行った場所にある中華街「チョロン地区」に向かいます。ここはいわゆる観光名所としての中華街ではなく、まさしく在ホーチミン華人が住んでいる街。中心部以上に交通量が激しく、けたたましくクラクション音が響きます。フランス映画「愛人/ラマン」の舞台にもなった街で、写真にあるのは卸市場であるビンタイ市場。




市場でベトナム伝統の葉笠「ノンラー」を購入。市場のおばちゃんに「なんぼ?」と聞いたら「20,000VND(約72円)」とのこと。やっすいなー!と叫びながら買ったら、相場よりも高いことが後に判明。ここでもぼったくられる羽目に。そんなことはものともせず、ノンラーをかぶって瞬時にベトナムへ帰化するbeatjunkie。この後、マラソンでオリンピックを目指すことになる(にゃー)。




交差点に信号なんてないし、あってもないようなもの。うるさいし、空気悪いし、暑いし、汗だらだらだし。不快指数10,000VND だよ!でも何故か惹かれてしまうのは同じアジア人だからなのか。



そんな喧騒の街にひっそりと佇むチャータム教会。コロニアル様式と中華様式の折衷がすばらしい。敬虔なるクリスチャンであるbeatjunkieは(←嘘です)世界平和のために祈りを捧げるのであった。



更に歩いて天后宮(ティエンハウ廟)。1760年に建てられたというから、かなりの古寺。このお寺を有名にしているのが渦巻き線香。それは何かといいますと…




天井からぐるぐるぐるとぶら下げられている線香群。ごれぐらい大きいかは、一緒に写っている人と見比べれば分かる。全部燃え尽きるまで1ヶ月はかかるらしい。




まとめて着火して




びよーんと伸ばして


えいやっ!とぶらさげる。このお寺の境内もひっそりと静謐に満ち溢れて、さきほどの喧騒が嘘のよう。お寺の前の雑貨店で「あちー!」と言いながらペプシを飲んでいたら、日陰で涼んでいるおじさんから「こっちで涼みなよ」みたいなことを言われた。


再び中心部に戻って、さきほどの「ビテクスコ・フィナンシャルタワー」展望台に向かいます。もちろん有料で200,000 VND(約720円)。ここベトナムにしてはかなりの高額なので、地元民が訪れることはほとんどない。ガイドにも積極的に紹介されていないせいなのか、観光客もたいしていない。だがしかし、この展望台からの景色は誰もが息を呑むはず。



ごみごみっとしている下界。





とにかくまあ息を呑む景色。蛇行するサイゴン川を見下ろします。貨物船が浮かんでいるあたり、この川はホーチミンの物流を支えている川なんだなあ、と実感。







この写真の右側に見えるのが、先ほどのベンタイン市場。緑部分を更に奥に行けばチョロン地区。街を歩いてると交通量が多くてごみごみした感じなんだけど、こうして見下ろしてみるとかなりの大都会だということが分かります。




ホーチミン市人民委員会も見えます。このあと、ホーチミン発19:10、ベトナム中部の古都であるフエ着20:30の国内線に乗ります。フエに到着すると、またもや「競り市場かよ!」と突っ込みたくなるほど「俺のタクシーに乗れ!」とわらわらと寄ってくるベトナム人。この時点でへとへとに疲れていたので、お前でいい!と適当にタクシーを選ぶ。結果としてぼられずに済みました。




ホテルにチェックインしてから最寄りのベトナム料理店で晩御飯。この時、22:00を回っているせいもあって、店の中には誰もおらず。テラス席に数組の外国人観光客がいるだけでしたよ。




取りあえずフエビールを注文。苦みばしってコクがあって、ベトナムビールらしからぬ味で満足。




ここでも青パパイヤのサラダを注文。えびせんの上に具を乗っけてグ~!




ベトナム風お好み焼きのバインセオ。香ばしくてカリッカリな皮が美味!




更にはお店のお奨めである「xxx」(←料理名忘れた)。鶏肉を使った甘酢あんかけみたいなもんです。こいつもなかなかの美味。フエまで来ると日本人にお目にかかることもそれほどありません。ただし、白人系観光客が結構多いのには驚いたな。しかもwi-fiも至るところで繋がったりと、信号がないくせに変なところでインフラ整備されているこの国にちょっと呆れたり。

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