2012年11月7日水曜日

ZUND-BAR

行楽シーズンの秋、この日は日帰り温泉を楽しむべく、厚木にある東丹沢七沢温泉郷に足を運びました。自宅から車を一時間ほど走らせて、丹沢山系の麓に辿り着きます。温泉に入る前、ちょうど昼時だったので食べログ大先生に有名ラーメン店を教えてもらうことにしました。



東名厚木ICを下りて20分ほど山の方へ向かえば七沢温泉郷。まさしく温泉郷の名に相応しいほどの秘境ですが、県道64号線を進むにつれ「← ZUND-BAR 300m」という看板が見えます。側道を入って行くと、周囲には似つかわしくないシャレオツな看板が見えました。



更に進んでいくと、そこには民家を改装したような粋な建物が。このような山奥にお店を構える理由は、丹沢山系のおいしい水を使いたいからだそう。確かにお店の隣にはきれいな小川が流れており、空気も澄んでいておいしい。そんな山奥にもかかわらず駐車場には入りきれないほどの車が、店の前には30名以上はいるんじゃなかろうか?というお客さんが。何でもこのお店をプロデュースするのが海老名の名店「中村屋 」店主であり、その実兄がZUND-BARを経営しているとのこと。もっと言えば、ZUND-BAR経営者が都内に出店したのが、かの有名な「AFURI」だそうです。何はともあれ、ウェイティングリストに名前を書いて、まる一時間待つことに。



メニューはいろいろあれど、メインとなるのが塩らーめんと醤油らーめんの二つ。そのそれぞれに対して「淡麗」と「まろ味」の二つを選ぶことができる。簡単に言えば、「淡麗」に鶏油(チーユ)を加えてコクを演出したのが「まろ味」だ。それならば、と思い、僕は塩らーめん(淡麗)を注文し、相方には醤油らーめん(まろ味)を注文してもらった。これで両極端の味を確認しようという魂胆だ。

塩味のスープを啜ってみると…旨いラーメンを味わう時に覚える衝撃感にクラクラした。淡麗と言えども、実に奥深くて味わいがあって、香ばしくて雑味なくすっきりしている。鶏がらをベースにして、魚介系や昆布、香味野菜をだしに使っているとのことだが、そんな簡単に言い表すことができない複雑系だ。感動しながら炙りチャーシューを食べてみると…これまた軽い衝撃を覚えるほど香ばしくて柔らかい。味付け玉子も上品に甘く味付けされており申し分なし。他に使われている具材は水菜、細切りメンマに海苔というあんばい。極細ストレート麺はツルッとしていながらコシがあり、スープとの相性もずば抜けている。

相方が注文した醤油らーめん(まろ味)のスープを飲ませてもらったが、こちらも唸ってしまうほどの旨み。さっぱり淡麗味が物足りない人でも十分にコクを楽しむことができる。ただし、スープだしの謎解きを楽しむなら、断然塩味をお奨めする。久々に感動を与えてくれたラーメン店は、こんな山奥に存在した。このお店こそ神奈川県の誇りだ!



ラーメンを楽しんだ後は、メイン目的である温泉に行きました。でもラーメンのインパクトが強烈すぎて、粋な穴場温泉「元湯玉川館 」の印象が薄れてしまったのは言うまでもない。

住所:神奈川県厚木市七沢1954-1
ZUND-BARラーメン / 本厚木) 
夜総合点★★★★ 4.0 
昼総合点★★★★ 4.0

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