2013年3月30日土曜日

丹行味素 超辺鄙 北新横浜本店

横浜には市民の足として親しまれている市営地下鉄があります。逆に言えば、市民以外の人が乗る機会はあまりない。世間一般的にはローカル路線の部類に入ります。その中でも「北新横浜」という地味な駅があります。いわば The King of 地味。その地味な駅から徒歩10分ほど歩くと、辺境とも言える地域に辿り着きます。どれぐらい地味かは、記事最下部にある住所 をクリックしてもらえば分かると思う。地形学的に言えば犬吠埼 もしくは喜望峰 のようなところだ。



その秘境辺境ともいえる場所に、店名に「超辺鄙」の文字を入れ込む自虐的な店があります。その名は「丹行味素」。「丹念に行う、味に素直に」という意味が込められているそうですが、それにしても店構えも地味すぎる。この陸の孤島で商売を営む店とはどんなものか。



「野菜 タン麺」、「焦がし 味噌麺」、「極濃醤油麺」が主なメニューの柱で、「ガッツリ!」とつくものには鶏の唐揚が2個、「特からガッツリ!」にはわらじのような特大唐揚がつくという塩梅。事前調査では「ガッツリ! 野菜 タン麺」が人気メニューのようなので食券機でポチッと。



出てきたのは…どう見てもタン麺じゃない。「…頼んだのはタン麺じゃなかった?」と尋ねたところ、どうやら僕が買った食券は「ガッツリ!極濃醤油麺」だったらしい。ぐぬぬ、一生の不覚。動揺を抑えながら、気持ちを切り替えて醤油味を楽しむことにする。まずはチャームポイントとなる唐揚を口に運ぶと、アーモンドをまぶしたカリカリした食感が実に香ばしい。なるほど、こいつが人気なのが頷けるし、これだったらわらじのような「特から」を頼んでも良かったかもしれない。他にはほろほろ崩れる豚の角煮や、スモーキーに燻された焼豚、良い感じに煮込まれた味付け玉子、こりっと新鮮なメンマや青菜など盛りだくさん。それぞれ随所にこだわりが感じられるのが好印象だ。

麺はかんすい多めと思われる太め縮れ麺。じつにしこしこもっちりしており、食べ応えは十分だ。タピオカ澱粉を使っているとのことで、これによりツルッツルの食感を楽しめることが出来るそう。確かにこのような麺にお目にかかったのは初めてだ。醤油スープは「極濃」を謳っているだけあって塩分濃度がそれなりに高い。おそらく醤油にもこだわっているんだろう、独特の風味とトロミ、コクを味わうことが出来る。化学調味料無使用とのことで、食べ終わってから口の中に変な味が残らない。ただし、塩分が強いせいか、やたらとのどが渇いてしまうのが難点。総体的に言って、塩分濃い目を差し引いても品質は高い。この最果ての地に足を運ぶ価値はあるといえる。いずれにしても、近いうちにまた来る。絶対来る。そしてその時は「特からガッツリ!野菜 タン麺」を食べてやる。

ホームページ:http://tangyou-k.com/
住所:神奈川県横浜市港北区北新横浜2-5-13
丹行味素 超辺鄙 北新横浜本店ラーメン / 北新横浜駅新横浜駅 ) 
夜総合点★★★☆☆ 3.5 
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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