2013年5月11日土曜日

くり山


地味ながら風情ある商店街として知られる横浜六角橋。家系ラーメンとしてかつて名を馳せた「六角家」があることで有名ですが、いまやその六角家も凋落の一途をたどるばかり。ただし、その狭いエリアには実力派ラーメン店がひしめき合っていることで知られています。例えば「豚星。」(過去の記事 )、例えば「豚親分」(過去の記事 )、例えば「らーめん中々」(過去の記事 )。そしてその中でも「神奈川県最高峰のつけ麺屋」と言われているのが「くり山」です。かなりの行列ができるということで、開店時11:30に訪問したのですが既に満席で行列が出来ている。結局30分も待つことになりました。



ここの店主はつけめん界両巨頭である大勝軒と六厘舎で修行を積んだということだ。ならば中華そばよりつけめんを頼むべきだろう。あつもりにしてもらい、100円増しで大盛にしてもらいます。並盛で300g、大盛で400gほどだから相当な分量になる。



通常のつけめんより茶褐色な極太麺。この色は胚芽の色なのかな?まずは麺を味わうために、つけ汁にちょっとだけ浸して口内に放り込む。その瞬間、小麦の香ばしさと甘みが口の中に広がった。もっちりもちもちしたぶっとい麺は大勝軒の山岸さん相伝といわれる製麺機で作られたものらしい。間違いない、麺だけでも十分美味しいのだ。次に麺をズッポリとつけ汁に絡めてズバッと喰らう。魚介豚骨Wスープとはいえ、それほど濃厚さは感じられない。昼は中濃、夜は濃厚と味を変化させているそうで、僕が食べた昼の味は甘味と酸味が感じられる。さらっとしているが旨みが十分に感じられ、豚骨よりも魚介系の主張がやや強い。濃厚ドロドロスープと言うよりは、キレとコクを追求した旨みスープであるように感じた。

食べ進むにつれつけ汁濃度が低くなってきたので、卓上に或る魚粉をふりかけて味を濃厚にする。つけ汁には豚バラチャーシューを角切りにしたものがゴロンゴロンと入っており、旨みが凝縮された柔らかいそれは全く物足りなさを感じさせない。麺を食べ終えてスープ割りを頼むと「柚子を入れて大丈夫ですか?」と聞かれる。柚子が苦手な人もいるので、この辺りの配慮が心憎い。濃度が薄められながらも柚子の香りが立ちのぼるスープは実にキリッと締まっている。大勝軒のように酸味が強いわけでなく、六厘舎のようにドロドロ濃厚という訳でもない。両者の間隙を縫うかのような完成度の高い味となっていました。

住所:神奈川県横浜市神奈川区六角橋1-17-29
くり山つけ麺 / 白楽駅東白楽駅岸根公園駅 ) 
夜総合点★★★☆☆ 3.5 
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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