2013年7月14日日曜日

FREEDOMMUNE 0<ZERO> ONE THOUSAND 2013

昨年(過去の記事)に引き続き参加してきました、FREEDOMMUNE 0<ZERO> ONE THOUSAND 2013。東日本大震災被災地支援イベントとしての地位を確立した感がありますが、そもそもDOMMUNEとは何か?を敢えて触れておきますと……70年代ヒッピー文化におけるCOMMUNE(=共同体)という概念を土台とし、Cの次にDがくるように、新世代の共同体でありファイナルメディアこそがDOMMUNEなのです。肉体性と連動するSNS共時性による拡張現実こそがDOMMUNEであり、FREEDOMMUNEとはFreedomとDommuneを掛け合わせた造語。と書かれても何のことか分からなくなってくるから簡単に言うと、FREEDOMMUNEこそ復興支援のフリーイベントなのです。ただし最低でも1,000円の募金が必要、だからONE THOUSAND。取りあえずにせんねんもんだいは見ようと20:00入場を目指すが間に合わず(とほほ)。

【BOREDOMS presents 7x13 BOA DRUM】





BOREDOMSを更に拡張し、91ものドラムセットによるパフォーマンスを実現…なんですが、入場時には既に終わりかけていました。とは言え、これだけのドラムセットが並ぶさまは壮観。もはやアートインスタレーションの域へと達しています。

【Z-MACHINES】





隣の会場へ足を運ぶと、正体不明のロボットが超絶技巧スラッシュメタルを演奏していました。この謎のバンドこそソーシャル・パーティー・ロボットバンドZ-MACHINES。クラフトワークがロボットのふりしてテクノミュージックを演奏するのとは真逆に、本物のロボットが超高速の生演奏をするとは正に近未来!しかもかのSquarepusherが曲を提供しているそうで思わず納得。

【瀬戸内寂聴】



御年91歳になられる瀬戸内寂聴先生の説法で会場は超満員。中に入りきれないので説法いただくのは諦めましたが、女の性や業を語らせたら宇宙一の先生だけに、愛とエロスの香る面白い話が聞けたようです(友人談)。

【GOTH-TRAD】





瀬戸内寂聴先生の隣の会場ではGOTH-TRADがマッドな重低音を響かせており、このフェスの正体がいよいよ分からなくなってきた。ドープネスたっぷりなダブステップで、オーディエンスを阿鼻叫喚の境地へといざなっていました。

【大友良英&あまちゃんスペシャルビッグバンド】







宮藤官九郎脚本のNHK連続ドラマ小説「あまちゃん」。あまりの面白さにより中毒者多発の大ヒットドラマですが、その中で大きな役割を果たしているのが、大友良英率いるあまちゃんスペシャルビッグバンドの音楽。分かりやすくて聴いてて暖かくなるスコア連発ですが、元々はアヴァンギャルドなギタリストなので、随所に狂気じみたこだわりが感じられます。ドラマ視聴者であればどの曲も耳にしたことがあり、大友さんが各曲で軽妙で洒脱な解説をしてくれました。当然ながらオープニングでは大盛り上がり、終演後は誰もが笑顔になっていた素晴らしいライヴでした。

【DJ NOBU】



FUTURE TERROR主宰のDJ NOBU。ベルグハイン直系である一流のアンダーグラウンドテクノを鳴らします。気合と男気に溢れたスピンはもはやこの国トップレベルに達しています。深夜のオーディエンスは体に鞭を打ち、ストイックに踊り続けるしかありません。このプレイが終わった後、会場で落ち合った友人たちとダラダラと2~3時間ほど飲み続けます。振り返ってみれば、どうでもいいようなくだらない話しかしていなかった(笑)。

【冨田勲 featuring Steve Hillage】





日本の、いや世界のシンセサイザー音楽のレジェンドである冨田勲大先生。嵐で中止となった伝説の第1回に出演予定だったんですが、ようやくその雪辱を晴らしてもらう舞台が整いました。サポートするは、これまたレジェンドで説明不要のギタリストSteve Hillage。この時4:30過ぎとなっており、会場には夜明けの光が差し込みます。まさしくドーンコーラスが地球に降り注ぐ瞬間です。ドーンコーラスとは電磁波によって引き起こされる自然現象であり、冨田先生のサポートが長い棒のようなマイクを使って採取し、音源化~サンプリングして荘厳なシンセサイザーに被せます。バッハからスタートし、ホルスト「惑星」へと続く夜明けのイニシエーション。まさに宇川直宏さんが目指そうとしている、意識をネット、更には宇宙にまで拡張させる世界を具現化させた瞬間でした。

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