2013年7月3日水曜日

Star Light : Shin Nishimura


Star Light : Shin Nishimura

Shin Nishimuraの新譜(というか1年前にリリースされた作品)を聴いてから、久々にデビューアルバムを聴き返した。2005年にリリースされたから既に8年も経過している訳です。さて、今振り返ってみると、やはり新作と比べて完成度は低いと言わざるを得ない。いや、決して悪い出来ではないんだけど、何がやりたいのか伝わってこない気がする。元々Shin Nishimuraが持っているバックグラウンドは、ハードミニマルを土台としたアシッドリバイバル発展形だったと勝手に理解している。それがぶれてしまっているようだ。

キラキラした流麗なディスコティークで一気に期待は高まるが、前半はシカゴハウスを貴重としたエレクトロや地味でファニーなエレクトロが続く。後半のオールド・スクールなスタイルを用いたテックハウスを境にして、徐々にハードなミニマルが導入されていく。突如としてディスコスタイルのトラックになったかと思えば、最後はアシッドリバイバルトラックで締まる。音の雰囲気というか使い方は統一感があるんだが、いかんせんトラック全体に統一感がない。取りあえずやりたいことを全部やりました、的なムードというか。何しろデビュー作なので仕方ないとも言える。続く「Vlow」(過去レビュー)も微妙な出来具合だったが、ようやくここ最近になって自分のスタイルが確立できたようだ。

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