2013年10月19日土曜日

Mosquito : Yeah Yeah Yeahs


Mosquito : Yeah Yeah Yeahs

今頃になってヤー・ヤー・ヤーズを初めて聴きました。彼らを知ったのは映画「ドラゴン・タトゥーの女」(過去レビュー)の主題歌「移民の歌」で。ボーカルにカレン・Oがフィーチャーされていたからです。幼さと妖艶さが同居する独自の歌声がずっと耳に残っていたのです。で、今年の4月にリリースされた4thアルバムでようやく聴くことになったんですが、「ドラゴン・タトゥーの女」から1年半以上経っているし、4作目リリースから半年も経っているなんて時間が経ちすぎだよ!

で、やはりまずカレン・Oのボーカルが胸に突き刺さる。NYガレージパンクを踏襲しながらエレクトロニクスを適度に導入し、ポップなんだけど陰鬱な世界を構築しています。このアルバムで最も印象的だったのが2曲目の「Subway」。線路の音を効果的にサンプリングし、延々と列車が走るようにリズムが進む。都会の片隅で打ちひしがれた人間の絶望を歌っているかのように、カレン・Oのボーカルが切々と胸を締め付ける。しかもキッチュでパンキッシュでポップな体裁をとっていながら、絶望的な退廃感ばかりを漂わせているのはさすが。ジャケットには全くセンスが感じられませんが(笑)、NYインディーズ~パンクシーンの奥深さを思い知ることが出来る快作です。

 

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