2014年2月15日土曜日

AM : Arctic Monkeys


AM : Arctic Monkeys

2014年サマーソニックでのヘッドライナーが決定している Arctic Monkeys。昨年9月にリリースされた5thアルバムが非常に好評で、本国UKでは5週連続1位、USでも最高位が6位というチャートアクションを示すなどセールス面でも絶好調です。プロデュースを手掛けるは長年の盟友とも言える Simian Mobile Disco の James Ford。独特のダンスグルーヴを醸し出すのに一役買っています。

今回はからりとした明るさを打ち出した前作(過去レビュー)とは一変し、いぶし銀のように重たいグルーヴが前面に押し出されています。緩やかに進んでいくボトムがとにかく重たい。逞しく打ち付けられるドラム、低く蠢いていくベース、メタリックに鈍く光るギターが高揚感を煽っていく。何にもまして Alex Turner の艶っぽさが際立っていることと言ったら(あんたモテるだろう!)。楽曲的にキャッチーではないんだけど、ヘヴィな男気と渋さでリスナーの腰を直撃していきます。今では米国西海岸に拠点を移し、Queens of the Stone Age の Josh Homme とも活発に交流している彼ら。それにより更にヘヴィさを増していき、UKの代表的バンドという表現すら陳腐となってしまっています。そんな彼らの逞しい歩幅を確認できる傑作です。

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