2014年2月17日月曜日

うれしい予感:渡辺満里奈

昨年暮れ、日本ポップス界の巨匠 大瀧詠一氏が逝去しました。当ブログで大瀧氏を取り上げたことは無かったんだけど、実は僕が中学生~高校生にかけて傾倒したアーティストの一人です。簡単に大瀧さんへの思いを書き切れるはずもなく、年末年始の喪失感からようやく向き合えるタイミングになったようです。当ブログでぼちぼちと大瀧さんのことを取り上げていきたいと思います。



うれしい予感:渡辺満里奈

さて、どの作品から書くべきか迷ったんですが、まずは90年代中期のこの作品について。歌うは渡辺満里奈。彼女が夕やけニャンニャンの「ザ・スカウト アイドルを探せ」で登場した時の衝撃は今でも忘れられないんですがそれは置いといて。この曲は今でも多くの人に愛されているアニメ「ちびまる子ちゃん」のオープニング曲として95年にリリースされたもの。作詞は原作者のさくらももこ、作曲は言うまでもなく大瀧詠一、編曲は大瀧氏の変名でもあるCHELSEAです。

そして更に豪華なのがギターを担当したのが元はっぴいえんどの鈴木茂。ドラムを担当するは日本を代表する名ドラマーにして、大瀧さんと同月に惜しくも亡くなった青山純。コーラスのアレンジメントは説明不要の山下達郎。この布陣は有り得ない。もっと有り得ないのが楽曲の出来栄えで、フィル・スペクターが創った重厚な「ウォール・オブ・サウンド(音の壁)」の日本版といえるナイアガラサウンドの極北とも言える豪華絢爛なもの。ポップネス全開なメロディをきらびやかなストリングサウンドが彩ります。もはや魔法としか思えないめくるめくサウンドが広がっていきます。

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