2014年2月3日月曜日

Omakase : Christian Smith


Omakase : Christian Smith

北欧スウェーデンは何を隠そう、音楽市場規模が世界第三位だそう(一位は米国、二位は日本)。これは取り分けABBAから累々と続くスウェディッシュ・ポップの影響が大きいと思われるんだけど、クラブミュージック分野においてもテクノ大国なのは有名すぎる事実。硬質なキック、ファットなベース、トランシーなシンセ、ミニマルな鳴りこそスウェディッシュ・テクノの特徴ですが、その中でも重鎮DJ/クリエイターとなっているのが Christian Smith。2010年にキャリア初となるオリジナルアルバム(過去レビュー)をリリースしましたが、その不遜なジャケットが全俺を脱力させたのは記憶に新しい。

そんな彼が2013年に2ndをリリースしましたが、今度はタイトルで脱力させてくれた。いや、このタイトルこそキャリアに裏打ちされた自身と安定感を表わしているのだろう。聴けばなるほど、と頷いてしまうその機能美。ミニマルテクノとプログレッシヴハウスとトランスの垣根を軽く飛び越え、Christian Smith のみが鳴らし得るファンキーテクノの連続だ。疾走感がある極太なベースライン、心臓をアタックする四つ打ちを聴いて、やはりこの男こそ信頼できると確信した。

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