2014年3月13日木曜日

Foreverly : Billie Joe + Norah

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パンクを永遠の次元に押し上げた立役者 Green Day の Billie Joe Armstrong。シルキーでハスキーな美声を持つ稀代の歌姫 Norah Jones。この二人がコラボレーションしたアルバムが去年の11月にリリースされました。題材となったのは50年代に活躍したカントリーソングのレジェンドとも言える The Everly Brothers のアルバム「Songs Our Daddy Taught Us」で、奇をてらった演奏ではなくオリジナルに忠実なカバーを披露しています。

米国の中でも中西部ミシシッピ川沿い~深南部はルーツミュージックの心臓部であり、米国伝統音楽は今でも根強い人気を誇っている。米国ニューオーリンズはジャズ発祥の地であり、メンフィスのビール・ストリート(Beale Street)やセントルイスはブルースの故郷として知られ、ナッシュビルはカントリーミュージックの中心地であり、シカゴはブルースの街としてあまりにも有名だ。時代が移り変わろうとも、これら伝統音楽および発祥の地は米国人にとっての心の拠り所であり、深い愛情が捧げられているのだ(ちなみに僕は学生の時、上述の全ての街を訪問したことがある、と軽く自慢)。

かくてこの二人もC&Wに限りない愛情を注いでおり、シンプルな楽器を使いながら慈しみ深い歌声を披露している。ここで表現されているのは古き良きアメリカであり、UKのロックミュージシャンがこぞって目指したダウン・トゥ・アースな雰囲気だ。目を閉じて聴くと、アメリカ南部調度の部屋でゆったりと踊っているような錯覚さえ覚える。癒し効果が絶大なアルバムを久々に聴いた。

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