2014年4月20日日曜日

ボニート・ボニート

東急目黒線にある武蔵小山。ここにある二郎インスパイア系の名店「RA-MEN ICHI」を目指していたんですが、定休日でもないのに店が閉まっていた。店の前で呆然と立ち尽くしていると、どこからともなく現われた店員さんが「すいません、まだ社長が来ていないんで」と僕を打ちのめすような言葉を投げつける。起死回生を図るべく、近くにある名店「ボニート・ボニート」に足を運んだ。


ボニートとはイタリア語でカツオの意味。そう、ここは高知から直送される鰹節メインのダシを使った魚介系ラーメンを食わせるお店。化学調味料は一切不使用、動物系ダシを使わず魚介系でダシを構築するチャレンジャーなのだ。


人気No.1となっている正油あらびきラーメン(850円)を注文します。


いかにも濃厚そうな色のスープで満たされたラーメンが着丼。だがしかし鰹出汁醤油スープは思ったよりもまろやかで甘みがあり、フレーク状になっている粗びき鰹節のざらりとした食感が五感を拡張する。ダシの甘みは野菜から出されたものらしく、品質のいい素材を使っているとのこと。えぐみは全くなく、すっきりとした味わいだが、がつんとパンチが効いている。コクとキレと奥深さ。どんなに褒め言葉を総動員しても足りないぐらいに旨い。


ポゼッションした低加水率の中太縮れ麺は甘みがあり、固めに茹でられているので食感や味も申し分ない。厚めに切られた2枚の豚バラチャーシューは、スープに漬け込んでおくとホロホロに柔らかくなり、スープの味と玉石混交となって新次元の高みへと到達。メンマは相当こだわりがあるらしく、これまで食べたメンマの中でも最高部類に入る出来具合だ。「筍は収穫された孟宗竹の穂先で作っており、九州ですくすく育った筍の穂先を新鮮なうちに工場が無添加製造法による1次加工製造をしている。だから鮮度抜群で柔らかく歯応えがいい。」とのことだ。何だかよく分からないが、この能書きを読んだだけでこだわりがびんびんと伝わってくる。当然ながら丼の底を拝むべくスープ完飲。旨い、旨すぎる。完成度が極めて高いラーメンだ。しかも武蔵小山は何の変哲もない住宅街なのに、このような名店が点在しており侮れない。

ホームページ:https://bonito-bonito.stores.jp/#!/ 
夜総合点★★★☆☆ 3.8 
昼総合点★★★☆☆ 3.8

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