2014年4月24日木曜日

麺屋 藤しろ

ここ最近は日本発ラーメンが世界進出しており、しかも庶民のメニューではなく高級メニューとして扱われることもしばしばと聞きます。その中でもとりわけ人気なのが、フランス料理にも通じる味わいの鶏白湯スープらしい。当然ながら日本国内でもじわじわと市民権を獲得し、そろそろ淘汰の時代に入りつつあるようです。


さて、今回訪問したのは目黒にある鶏白湯のお店。徒歩10分圏内に有名店が軒を連ねる、ラーメンのスーパー激戦区でも知られている目黒。尋常ではない密集度合いを誇るこの界隈で、常にランキング上位の常連である「麺屋 藤しろ」にお邪魔しました。この界隈では「ぶらり 目黒店」(過去の記事)が鶏白湯の競合になります。


お店の主軸はラーメンとつけ麺の二つ。しかもそれぞれ違う麺を使用しているというから、全く別次元の食べ物と考えていい。基本から入る僕としては、スタンダードな「濃厚鶏白湯ラーメン」(750円)を注文。ただし並盛は150gとやや少なめなので、大盛(100円)にして注文する。


中央に豚ロースを使用したチャーシュー、その上に九条ネギ。筍のように柔らかいメンマ(いや、実は筍らしい)、海苔、ナルトが添えられるようにして、タマネギとニンニクの揚げ物が周りをぐるりと囲んだ美しい盛り付け。この時点でこだわりが随所に感じられるが、ダシ、かえし、具材、麺の全てにこだわりを貫いているそう。お店の能書きによると、ダシには大山地鶏と仔牛の骨、ローストしたスジ肉を使用。かえしには厚削り節と煮干しといった魚介系を使っており、化学調味料は不使用とのこと。


麺をリフトアップすると中細ストレート麺が登場。ぷりっとしており、ぽんっと弾けてパスタのような食感を楽しむことが出来る。麺に絡みついたとろみあるスープは思ったほど濃厚ではなく、淡いポタージュのようにマイルドですっきりした味わい。こだわり抜いただけあって、上品に仕上げられて芳醇ささえ感じる。アクセントになっているのが揚げ物で、麺とスープの調和を更に高めており喉越しも最高だ。また、食べ応えある豚ロースも弾力性に富んでおり、これだけで十二分に頷ける美味しさ。完成度が高く、世界進出するとしても十分通用する高レベル。これはもう一つの文化だよね。

ホームページ:http://www.hujishiro.jp/
夜総合点★★★☆☆ 3.8 
昼総合点★★★☆☆ 3.8

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