2014年9月14日日曜日

らーめん影武者



徳川家康の影武者を務めたと言われる「世良田二郎三郎元信」という野武士がかつて存在した。この野武士が住民の用心棒として雇われていた…かどうかは不明だが、江戸城の外濠である神田界隈においてその名残が残っている。一つは二郎本流の人気店「ラーメン二郎 神田神保町店」(過去の記事 )であり、「世良田二郎三郎元信」と何らかの関連性があると筆者は推測している。その向かいに構えるは「用心棒」(過去の記事 )という店だが、秋葉原には「影武者」という二郎インスパイア系が存在する。「二郎」と「用心棒」と「影武者」の3点を繋げる大きな謎。このトライアングルは戦国武将時代の何らかの名残なのではないか…おそらく何の関連性もないだろう。


そんな戦国ロマンを求めて、このくそ暑いさなかに「影武者」を訪問した。正午前の入店ということもありすんなりと着席できたが、その後あれよあれよというまに店内は混雑。この辺りの唯一の二郎インスパイア系ということもあり、店内は秋葉原のギーク達で満席となった。そんな野武士のような野郎どもに紛れ、壁に向かい合わせのカウンターで「らーめん(麺量250g)」を喰らう。無料トッピングはヤサイアブラだ。ごろんと一塊ぶち込まれているブタは大振りで、ホロリと柔らかく煮込まれており、じんわりと味と旨味が染みている。ヤサイはほぼモヤシという潔さで、クタ気味に茹でられている。


スープは他店と比較してスーパーライトでドライな味わいだ。二郎系特有の甘辛さはあるものの、うすくちに仕上げられている。適度なとろみと背脂の量によりコクがキープされているが、ノックアウト感がやや乏しいように思えた。麺は標準よりも太い極太麺で、固めに茹でられたゴムゴムした食感。ボリュームも標準となっており、二郎本流を凌駕するものとはなっていなかったのが残念だ。全体的にあっさりしたものとなっており、野武士のような荒々しさは感じられなかった。二郎系の戦国時代とも言える乱世において、やはり影武者は天下を取ることはできないのか?今後に期待したところだ。

らーめん影武者ラーメン / 末広町駅御茶ノ水駅秋葉原駅
夜総合点★★★☆☆ 3.6
昼総合点★★★☆☆ 3.6

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