2014年9月22日月曜日

六厘舎 大崎店


製造業の街である大崎で働き始めて7年半。これまでで一番長い勤務地なんですが、大崎の代名詞的存在である六厘舎に行ったことがない。思えば7年前、大崎で働き始めた当初に本店へ足を運んだことを思い出す。すさまじい行列が出来ていたので、その時は訪問を諦めたのだった。その後、あまりにも行列がすごいので近所への配慮により自主的に閉店~週末限定営業となったが長蛇の列は相変わらず。やがて東京駅ラーメンストリート等へ出店を果たし、2014年4月に大崎駅西口に出来たウィズシティにも新店舗を構えることになったのだ。約束の地 大崎へ再び帰ってきた六厘舎。今でこそ並ばずに入れるということで、ようやく訪問を果たした。


入店を待っている間、メニューを手渡される。あえて付け加えるまでもないのだが、改めて説明しよう。六厘舎とはつけ麺専門店であり、オールドスクールなつけ麺大王とは明らかに一線を画す、濃厚ドロリッチなスープと極太麺によって現在のつけ麺の潮流を作ったお店である。今回は人気No.1メニューである味玉つけめんを頼むことにした。


王道スタイルのつけ汁が着丼。豚骨中心の動物系と魚介系のダシを主軸に据えたどろり濃厚ダブルスープ。全てはここから始まった。今やつけ麺スープといえばこれ、というほどスタンダードなもので、つけ麺界を席巻し尽くしたからこそ今や驚きは感じない。この中には柔らかくて食べ応えのあるチャーシューとメンマが潜んでいる。


そしてこいつも今やスタンダードとなった極太がちむちストレート麺。口に含めば感じるツルッとした表面、噛みしめれば分かるがちっとした茹で加減、食べると分かるムチムチな感触、飲み込む時にはスルスルといける喉越しはやはりスタンダードといえる。黄身がゼラチン状になった味玉も完成度が高い。


まとわりつく濃厚スープと一緒にぷりっぷりな極太麺をずりゅっと頂く。酸味控え目で甘みとコクが有り、ドロリとした荒々しい濃厚さは他店の追随を振り切ってはいる。なるほど確かに旨いんだけど、やはりどうしても既視感を覚えてしまう。つまりは六厘舎の味を真似たフォロワーが雨後の筍のように出てきたあまり、差別化が難しくなっているように思えるのだ。つけ麺業界自体が飽和状態になっているので、何がオリジナルで何がチャレンジャーなのか分からなくなってきている昨今。これからが覇者の腕の見せどころといえるのだろう。

ホームページ:http://rokurinsha.com/
六厘舎 大崎店つけ麺 / 大崎駅大崎広小路駅下神明駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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