2014年10月10日金曜日

中華そば すずらん


渋谷のつめけん代表格である「すずらん」が恵比寿に引っ越しするというので、移転前に取りあえず行っとこう、ということで渋谷警察署の路地裏へ久々に足を運びました。よって本投稿は少し前(2014年8月末)の情報になります。ここを訪れたのはかれこれ7年ぶりぐらい。かつてこの界隈へ毎日のように仕事で訪れていた時以来なんですが、その混雑っぷりは相変わらず。僕は開店少し前に到着したので並ばずに済みましたが。


メニューは大きく分けて「つけそば」と「中華そば」の2種類ですが、それぞれに醤油味と味噌味が用意されている。しかも麺の種類も普通以外に「平打」、「紐皮」、「乱切」と用意されており、使われている具材によってメニューも細分化。正直言ってどれを頼めばいいのか分からなくなるが、お店の特徴を十分堪能できるであろう「角煮麺」のつけそばを味噌味で、麺は平打、量は並盛で玉子をつけます。ちなみに大盛りは無料。角煮麺が1,350円、平打・紐皮・乱切は100円増し、玉子100円なので合計1,550円。かなりリッチな組み合わせです。


お店のおじさんが無骨で無愛想なのは相変わらず。やがて、麺というジャンルを軽く超越した平打ち麺が着丼。ワンタンの皮を長くして、厚くして、弾力性豊かにさせた麺と言えば分かり易いでしょう。とぅるんとぅるんな表面と、麺が持っているちゅるっとした喉越しはこの店ならではのもの。中央に据えられた豚の角煮は味付け濃く煮込まれており、肉の繊維質を奥深く堪能できる柔らかさ。ボリューム的にもかなりなものなので、価格相応のメニューであることに取りあえずは納得がいく。


味噌ベースのちょい辛めつけ汁にはさっと軽く炒められた野菜が載せられており、底部にはチャーシューが沈められている。今のつけ麺界における主流となっているどろりとしたスープではなく、さらりとクリアな舌触りなんだけど塩加減は高め。これを麺に絡めることでちょうどいい味加減になっていく。


つけ汁にお店のアイデンティティ的存在の平打ち麺をたぷたぷ浸けて、十分に絡みきったところでずりゅっと頂く。味噌味といっても味噌風味を前面に押し出して主張しているわけではなく、仄かな味噌の香りが後から追いついてくる。ただ惜しむらくはスープに深遠なコクというか旨味が感じられず、塩分も高いので食後に喉が渇く。麺を食べきってスープ割にするが、それでもやはり塩気が残る。モチモチしてツルッツルな麺はここでしか味わえないものですが、価格設定や接客態度を考えると賛否両論あるお店でしょう。渋谷はしょっちゅう行くにも関わらず、7年も足が遠のいていた理由を何だか思い出しました。

中華そば すずらんラーメン / 渋谷駅神泉駅
夜総合点★★★☆☆ 3.0
昼総合点★★★☆☆ 3.0

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