2014年10月30日木曜日

Plectrumelectrum : Prince & 3rdeyegirl



稀代のファンカーというだけでなく、過小評価されすぎな当代随一のギタリストである我等が殿下ことプリンス。そんなプリンスがギタリストとしての手腕を遺憾なく発揮しているのが「Art Official Age」(過去レビュー )と同時リリースされた本作。当ブログでもこれまで数回取り上げてきましたが、連名となっているのが殿下プロデュースの3ピースのガールズバンド 3rdeyegirl。プロデューサーとしての一流の手腕も発揮しまくりです。「Art Official Age」がファンクな側面を持っているのに対し、本作はロッキンな側面を披露。相変わらず素晴らしいのが、(これも何度も言ってるが)股間で弾いているとしか思えないエロティックでぐりんぐりんなギター。

ジミ・ヘンドリックスがギターを燃やし、ピート・タウンゼントがギターを叩き壊すのに対し、プリンスは相変わらずギターを男根に見たてて、黒々と脈打っているプレイを屹立させています。しかもバンドアンサンブルも極めて素晴らしく、重心を低く保って超絶グルーヴを如何なく発揮。前情報がなかったらガールズバンドとは思えないほどの重たいプレイを披露しています。さらに注目すべき点として、「Art Official Age」と本作の両方に「Funknroll」が収録されており、前者にはどファンクバージョンが、後者にはより自由度の高いインプロヴィゼーション的なバージョンが収録されていること。「Art Official Age」でファンク、「Plectrumelectrum」でロックンロールという「Funknroll」こそ今の殿下のモードなのね。

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