2015年1月18日日曜日

ラーメン タロー 大森の陣

ラーメン二郎の本家が「JR西口蒲田店」を出店したことで、にわかに色めき立つ大田区〜品川区界隈。同じ蒲田には「ラーメン大」(過去の記事)の蒲田店や「らーめん まるはち」(過去の記事)があり、大井町には「ザ・ラーメンスモールアックス」(過去の記事)があり、平和島には「ラーメン髭」(過去の記事)があり、戸越〜大岡山〜田園調布には「麺でる」があり……と二郎系店舗の枚挙に暇がない。そんな群雄割拠の二郎系激戦区に本家が殴りこみをかけるにはエリアマーケティングとしてどうなのよ?という気もするが、連日行列の大盛況らしい。


そんな中、同じく大田区は大盛、いや大森にある「ラーメン タロー 大森の陣」を訪問してきた。「JR西口蒲田店」よりも先にあるので、「タロー」と長男を名乗るのはある意味当たっているだろう。駅から徒歩圏内にあるこのお店、食べログにあるお店の公式紹介によると二郎直系出身者がオープンさせたそう。はたまた、前述の「麺でる」戸越店の店主のご子息がオープンさせたという説もある。さまざまな情報が錯綜しているが、非ジロリアンな方にはどうでもいい情報だろう。とりま、黄色い看板に惹かれて入店する。



お店の一押しメニューである「小ラーメン豚入り」(800円)をニンニクヤサイアブラでお願いしたところ、ぎっちりと高密度集積された小ぶりの丼が降臨した。ヤサイはキャベツ比率が高め、4塊ほどブチ込まれたブタは厚め、さほど乳化していない油膜のあるスープは辛め(と韻を踏んでみる)。キャベツの黄緑とニンニクの黄色とブタの茶色の目に鮮やかなカラーハーモニクスが美しい。ブタは適度に食べ応えがあり、ホロホロとろける程ではないがニクニク煮こまれて旨味があり、お店がプラウドしているのも頷ける。「ブタ」というよりも「チャーシュー」という単語の方が当てはまる。旨い。


ジャンクな攻撃性は控え目だが、カエシの甘辛さと豚骨の旨味が溶け込んだライト寄りスープ。トロミはそれほどなくさらりとしているが、これにニンニクを溶かしこみ、旨味をセルフで演出する。このスープを野菜に振りかけて味をつけることも忘れずに。がっつり盛られた野菜の山を標高低くしたところで、天と地を逆転させて麺を表出させる。すると表面がつるりとして角が立った中太麺が顔を出した。丁度いい按配のモチモチ感とワシワシ感が共存している麺は、店内に備え付けられた製麺機で作られているようだ。全体的にボリュームとジャンク度が控えめだが、万人受けするようなバランス感覚に富んでいる麺であった。


住所:東京都大田区大森北1-3-12
ラーメン タロー 大森の陣ラーメン / 大森駅大森海岸駅
夜総合点★★★☆☆ 3.7
昼総合点★★★☆☆ 3.7

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