2015年1月25日日曜日

立川マシマシ

全俺の中で二郎本流きっての狂犬と恐れられたラーメン二郎 立川店(過去の記事)が休業状態に陥り、緩衝地帯になった立川。僕にとってアウェーな土地ではあるんですが、某大国の軍事基地への所用ついでにしばしば訪れることもあります。そこへ間隙を縫うように彗星の如く現れた「立川マシマシ」を襲撃してきました。



駅から匍匐前進できるほどの徒歩圏内にあるラーメン店集合施設「立川らーめんたま館」の中に、これ見よがしに黄色い看板が煌々と輝いています。 まさしく黄色い彗星と呼ぶに相応しいんですが、それ以上に印象的なのが美人女性店員。ごく一部のジロリアンから熱狂的な支持を得ている彼女は、金髪でクールな佇まいゆえに土屋アンナちゃんと呼ばれている。文脈から言ってセイラ・マスと呼ぶべきなんだろうけど、ここでは敬意をこめてセイラ・マシマシと呼ばせて頂きたい。これまで訪問した二郎系の中でもトップクラスの美女なので、彼女目当てで訪問してもいいぐらいです。



「見せてもらおうか、麺300g 小ラーメン(750円)の性能とやらを」

と呟きながら注文しますが、周りの客が食べている麺がとてつもない物量であることに気付く。即座に危険フラグが立ったので無料トッピングは無しにしました。

「それでも男ですか!軟弱者!」

とセイラ・マシマシから罵声を浴びそうですが、案の定お願いしてもいないのにニンニクヤサイアブラがぎゅうぎゅうに詰め込まれた2枚重ねの丼が登場。

ええぃ!立川マシマシは化け物か!

頂点にぷるぷるとまぶされたアブラには甘辛い味がじんわり染みこんでおり、しゃきしゃき感覚が溢れるヤサイと一緒に食べればコラーゲンとビタミンを同時摂取できる。分厚く切られたブタはでろでろ加減が丁度良く、比類なき完成度を誇っています。スープは本家のそれかと錯覚するぐらい再現性が高く、ほんのりと乳化しており旨味も抜群。ニンニクはミキサーで微粒子ほどの小ささに粉砕され、食べるにつけスープの旨味を増大させていく。それにしてもこれほどの物量、本当に食べきれるのか? 


適度にヤサイを減らしたところで、丼の下部に潜んでいる麺どもを引きずり出す。エッヂが立っており、スクエアな断層を持つ太麺はオーション感覚も抜群だ。表面はつるりとしているが、スープの甘辛さが良く馴染んでおり、噛みしめるにつれワシワシとしたコシを楽しむことが出来る。とは言っても二郎系をたしなむというのは食事という生易しいものではない。完食できるまでは油断することが出来ない戦争みたいなものだ。

悲しいけどこれ戦争なのよね…。

途方もない破壊力を持つ相手と格闘しながら、時折セイラ・マシマシをチラ見して戦士の心を癒す。終わりのない戦争はない、と自分に言い聞かせていたところに完食の兆しが見えてきた。

見える!見えるぞ!私にも完食の兆しが見える!

ここまで満腹になってくると、苦悶から解放されて覚醒していく自分を感じる。立川は緩衝地帯だという前言は撤回したい。途方もない再現性と完成度を誇る「立川マシマシ」がある以上、いつまでも立川は危険地帯なのだ。 

住所:東京都立川市錦町1-2-16 立川アーバンホテル1F
立川マシマシラーメン / 立川駅立川南駅立川北駅
夜総合点★★★☆☆ 3.9
昼総合点★★★☆☆ 3.9

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