2015年4月22日水曜日

麺屋 婆娑羅


東工大生の胃袋を満たすべく、大岡山 二郎インスパイア系の覇権争いを繰り広げてきた「麺屋 婆娑羅」と「麺でる 大岡山店」(過去の記事)。結果として「麺でる」をねじ伏せた覇者、大岡山のラオウこと「麺屋 婆娑羅」に行ってきました。新たな挑戦者として、この店を凌駕していると言われるその名も「凌駕」という店が近くにあるらしいんですが、それはまた次回の課題として残しておく。




券売機の前にて。小ラーメン(300g 2人前 700円)でも食べるか…と思いきや「初めての方は野菜増・全増はご注文できません!!」という上から目線な注意書きに気づく。さすが無慈悲な力で大岡山を制した暴君だけある。食券を店主の奥様らしき女性に差し出し、無料トッピングを「野菜マシ」でお願いする。当然ながら「初めてですか?」と尋ねられるが、「(二郎およびインスパイア系は)初めてじゃありません」と答えた。もちろんこの店は初めてなんだが「服従のみの人生に何の意味もない」という名言を残したラオウなら分かってくれるはず。ちなみに卓上には無料で供されるゆでたまごが置いてあったが、同じ少年ジャンプで人気を博した「キン肉マン」作者へのオマージュなのだろうか?(いや、そうではあるまい)。腹が減っていたのでたまごに手を付けたいところだが、先にたまごを食らってヤサイを残したのでは何の意味もない。完食してもなお胃袋に余裕があれば手を付けることにした。


ヌオオォォ!You は Shock !!! 銀色のおぼんが、愛馬である黒王号の如くどんぶりを支えており、既に流血しているかのように汁が溢れだしている。粉々に刻まれてしまった玉ねぎと筋肉隆々とした豚が2枚猛々しく添えられている。ニンニクは卓上にあるのでセルフでコントロールだ。中央にうず高くそびえ立っているヤサイは、天に向かって大きく拳を突き出しているかのよう。これを見た瞬間、目の前に星が現れたような気がした。この星を見たものは死ぬと言われる死兆星なのか?そもそもこんなものを食べて健康にいいのだろうか?「ただちに健康に影響が出るものではない。だが、三日後 全身から血を噴き流して死ぬことになる!」とかつての世紀末覇者拳王は言ったが、早くも食後の恐怖に襲われた。恐怖こそ世界を制圧する力なのか?


クタ気味に茹で上げられたヤサイは、おそらく初めての者には辛い量だろう。だがしかし、こちとら数々の死闘を生き延びてきた身。スープを振りかけて順調に全体量を減らしていく。スープはラーメン界のドーピングと言われるグルエースを使っているのだろう、ケミカルでジャンキーで甘辛い味わいがこの上ない。しかし二郎本流と比較すれば脂が少なくすっきりしており、ヤサイとのハーモニーが中々いい。筋肉質で肉々しいブタは見た目よりも柔らかい。適度にヤサイを減らしてから天地返しをすると、まさに天地がひっくり返るほど驚かされる量の麺が登場。うどんのように極ぶっとくてエッジが立っており、表面つるりで食感もっちりだ。うーぬー。胃袋が徐々に膨張し始め、内側から破裂していくかのような感覚に襲われる。秘孔を突かれて爆発するというのはこういうことなのか?だが心配ご無用。全ての邪念を振り払い、闘気を「ユルユルユル」と受け流して無想転生。そう、無想転生とは二郎系を食い続ける深い哀しみ知った者のみが体得できる究極奥義。ゆでたまごを食すことはできなかったが、完食することができた。さっき見えた星は勝利の星に違いない。「おい おまえ!おれの名をいってみろ!!」

麺屋 婆娑羅ラーメン / 大岡山駅北千束駅緑が丘駅
夜総合点★★★☆☆ 3.8
昼総合点★★★☆☆ 3.8

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