2015年6月15日月曜日

ゆうじん

脱主流を唱える僕にしてみれば、インスパイア系という単語には違和感を覚える。そこで、今回訪問したお店の衝撃と共に「二郎オルタネイティヴ系」という新しい単語を提唱したい。その衝撃を与えたお店とは「」や「ザ・ラーメンスモールアックス」、「アジトイズム」を抱えるオルタネイティヴ系エルサレムとして知られる大井町にある「ゆうじん」。



駅から10分弱歩いて、地元民ですら分からない最深部に辿り着く。こじんまりとした店が数軒ほど肩寄せあっており、見た目からは二郎系だとはだれも思わない。ここは「アジトイズム」が「アジト」として名乗っていた頃に店を構えていた場所だそうです。看板には「二郎系」とも「インスパイア系」とも書いていないのが潔い。





ラーメン(700円)を口頭注文する際に、無料トッピングも忘れずに。ヤサイは「もやし」「キャベツ」「玉ねぎ」と細分化されているのがありがたい。もやしキャベツ増しに加えてアブラとニンニクも増しにする。これまでにないほどキャベツ比率が高いヤサイにふりつむアブラ、タンポポのように咲き誇るニンニク、雪解け水のような刻みタマネギが嬉しい。




麺は浅草開化楼製で200g。ツルリとした表面ながらガシッとしたファーストインプレッション、噛みしめるにつれモチモチ感が溢れるセカンドインパクト、粉砕されてからじわりと染み出す小麦の甘さが泣けるサードアタック。ねじれまくった完璧な麺だ。ブタは塩味が効いており柔らかいが、ボリューム的に満足できるものではなかったが残念。ただしそれを補完するのはスープの旨さ。とろりとした乳化スープには豚骨の旨味が充分に溶け出し、アブラの甘さも相まってゴクゴク飲める。二郎オルタネイティヴ系は飲み物です!それにしてもこんな閑散な場所なのに、商売は成り立つのだろうか?いや、脱主流を標榜し続ける支持層があってこそ。二郎オルタネイティヴ系に栄光あれ。

住所:東京都品川区大井1-41-1

ゆうじんラーメン / 大井町駅下神明駅西大井駅
夜総合点★★★☆☆ 3.9
昼総合点★★★☆☆ 3.9

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