2015年6月27日土曜日

Rivington Não Rio + Forsyth Gardens and Every Color of Darkness : Prefuse 73



Prefuse 73 久々の帰還。あれだけの多作家でありワーカホリックでもあった Guillermo Scott Herren が、4年という空白期間を置いたのは只事じゃない。どうやらこのブランクは陳腐化したエレクトリックミュージックシーンへの静かな抵抗であったようで、ここにも反EDM派がいたのかと思わず納得。それにしても、エレクトリックミュージックへ古くからコミットしている多くのアーティストを敵に回すEDMって、ある意味では存在感が有り過ぎる。シーンへのイラつきを鎮めるのに4年もかかった Guillermo Scott Herren は、その反動によって圧倒的大容量である作品を仕掛けてきました(日本盤はアルバムにEPを2枚加えたものをコンパイルした2枚組)。

ここでは過去の作風を集大成的に編み上げたものとなっており、元祖ビートミュージックと言わんばかりの、サイケデリックでアブストラクトな世界を万華鏡の如く提示しています。細かく刻まれたビートを再構築するトラックもあれば、メロウでジャジーなトラックを披露しながらも、ダブステップを意識しているトラックもありと、全方位的ビートミュージックの極北とも言える作品に仕上がっています。これこそ至上のエレクトリックミュージックから紡ぎだされる音の渦。

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