2015年6月6日土曜日

Saturns Pattern : Paul Weller



ビートルズも所属していた名門レーベル「パーロフォン」へ移籍し、名実ともにUKロックの重鎮と言われるようになったモッドファーザー PW の新作がリリースされました。ソロデビュー以降初期はブルージーかつアーシーな骨太ロックを指向していましたが、ここ最近の作風ではサイケデリックな感覚やジャーマンプログレッシヴロックが持っている前衛性、自身が好んでいるノーザンソウルを取り入れ始めたのは周知の通り。本作でもこれまでの作風を踏襲し、クールな情熱を内包しながらも徐々に放熱しているのを感じさせる作品になっています。

「今まで俺が発表してきたどの作品よりもベストな出来だと思う…、ここまで出来たことに、俺自身すごく喜んでいるんだ」という発言から分かる通り、かなり充実した制作活動を行っているんでしょう。DVDに収録された映像からもその勢いが伝わってきており、購入したスタジオでミュージシャン仲間を招き、スタイリッシュにキメまくる姿を確認することが出来ます。モッズという姿勢は最新型でなくてはならないことを相変わらず体現しておりクールだ。

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