2015年7月27日月曜日

Sounding Lines : Moritz Von Oswald Trio



賢者と呼ぶに相応しい、ミニマルダブの始祖である Moritz Von Oswald。そんな彼が結成したスーパートリオグループの作品をこれまで何度か取り上げてきましたが、今回はドラム担当の Vladislav Delay が離脱した代わりに、ナイジェリアのドラマーである Tony Allen が参加。アフロビートの創始者としてあまりにも有名なフェラ・クティと共に行動し、現代もなお Rocket Juice & the Moon (過去レビュー)に参加するなど精力的なミュージシャン。しかもミックスを Ricardo Villalobos が手がけており、ミニマルの極北とも言える仕上がり。なおかつジャズやファンクなどのエッセンスが練りこまれ、ダビーな音と図太いベースの鳴り響きと相まり、様々なジャンルを超越した異質な音楽を提示しています。アンダーグラウンドミュージックの事件とも言える超問題作にして、今年の最高傑作レベル。

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