2015年9月13日日曜日

Safe in Harbour : Vilod



これまで「Re: Ecm」(過去レビュー)や「Zug - Reshaped and Remodeled」(過去レビュー)等でコラボレーションを果たしている Ricardo Villalobos と Max Loderbauer の異才二人。今年6月に Vilod という新ユニットで Perlon から新作をリリースしました。これがもう、Moritz Von Oswald Trio の新作「Sounding Lines」(過去レビュー)と同レベルの異型具合で、粘着系テクノという新しいジャンルを提唱したいほどネバネバっぷりが凄まじい。

Ricardo Villalobos が創り上げる有機体としか思えない電子音と、Max Loderbauer が産み落としたフリーキーなジャズ要素を絡めとった電子音の融合。デリケートな音使いとアブストラクトな音像は相変わらず脳への直接作用が凄まじく、ミニマルダブと簡単に括れないほど複雑怪奇な怪作に仕上がっています。多層的に積まれたサウンドレイヤーが生き物としか思えず、脳味噌を無限大に拡張し続けるブレインミュージックです。

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