2015年10月22日木曜日

ラーメン豚力


ここ5年ほど前から一般用語として使われだした「女子力」という単語。30歳を過ぎてもなお「女子」と言い続けるのは如何なものか?と書けば凄まじいバッシングを浴びそうだが、ならばジロリアンの偏差値を測るメジャメントはあるのか?それはブタの力、すなわち「豚力」に他ならない。調べてみると有難いことに下井草方面に「ラーメン豚力」という店があった。下井草は筆者にとって完全アウェーな土地だが、遠い場所へ足を運ぶことこそジロリアン偏差値=豚力に違いないのだ。




 もともとは「なか星」という非二郎系のお店だったらしいが、「極めて厳しい立地」とお店側が気付きインスパイア系へとシフトチェンジしたらしい。その功を奏してか、こうやって横浜からジロリアンを呼び寄せているんだから路線変更は成功だったといえる。通常のラーメンの食券を買い、カドを折ることでヤサイの多さを指定する。右上を折れば少なめ、左下を折ればマシ、という具合だ。ここではヤサイマシとニンニクアブラを指定した。低め標高でシャキ感のあるヤサイ(キャベツ比率低め)の上にはコラーゲン質のぷるっぷるアブラがまぶされている。スープに刻みニンニクを溶かしこみ、ヤサイ全体へまんべんなくスープをかけて味わい始める。甘辛くてインスパイア系標準の味といえるものだ。




ヤサイを減らして天地返しをしたところ、ヤサイの下から目を疑うような残念ブタが登場した。柔らかく煮こまれているものの、少量かつぺらっぺらに薄くてあまりにも打撃力が低い。わざわざヤサイの下に隠さなくてもいいんじゃないか?お店のそんな恥じらいを感じながらストレートに近い太麺を喰らったところ、ゴワゴワ剛毛な噛み応えを感じた。表面つるりだがガシガシ硬めで満腹中枢が満たされる。全体ボリュームが控えめだったので、化学調味料のコクと旨味を感じながらごくごくとスープを飲み干した。二郎へのリスペクトはさほど感じられず、止むを得ず二郎系に転向したことを素直に認めたこの一杯。残念ながら店の豚力は低かったが、私の豚力はかなり高いことが分かったのであった。


住所:東京都中野区上鷺宮5-8-8

ラーメン豚力ラーメン / 下井草駅富士見台駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5
昼総合点★★★☆☆ 3.5

0 件のコメント:

コメントを投稿