2015年10月28日水曜日

楽麺屋 西門店



遅めの夏季休暇で台湾に行きました。まずは名物の牛肉麺でも食べるか、と台北市 西門をうろついていたところ、お洒落なラーメン店を発見。昼時を外したにも関わらず、何人かが行列を作っていました。さっそく最後尾に接続したところ、15分ほど待ってもらう旨告げられる。否が応でも期待に胸が高まるではありませんか。口内は美味な牛骨エキスを待ちかねる唾液でいっぱいです。




勝手が分からずお店のお奨めを頼んだら、このような巨大なやつが着丼…ちょ、ニンニクと野菜がどっさり搭載されている!しかも牛肉じゃなくて豚肉だぞおい!ブタの風情は小さく角切りになっているが、これは明らかに二郎系じゃないか…。慌ててメニューを見たところ「叉焼 二郎風蒜味 拉麵」と書いてある。台湾に来てまで二郎だなんて、俺はどこまでついてない男なんだ…というのは嘘で、台湾旅行にあたって二郎系があるか念入りに調べたのだ。このお店、台湾でチェーン展開をしているが、二郎系を食わせるのはこの西門店だけ。値段はNT$ 260(約970円)と、台湾にしては破格の値段だ。




実はこのオーダーシートに無料トッピングを記載したのだ。日式にいえば大豚ニンニクヤサイカラメというところだろう。麺量を1.5倍にしているが、台湾の麺は小ぶりなので日本と同等にした。また、台湾料理の味付けは割とさっぱりしているので、味はカラメにした。そもそもラーメンは中華圏から生まれたはずなのに、いまや日式ラーメンが逆輸入されている。しかも二郎系まで…二郎系は日本国民をニンニカー(注:筆者が作った造語。ニンニク中毒者を指す。重度ニンニク中毒者をニンニキストという)にするだけでなく、全世界をニンニクの香りで席巻しようというのか。



ブタは柔らかくて煮込まれており、美味しく味付けされている。ヤサイは通常よりも控えめで、キャベツ比率低めクタ気味だ。オイリーなスープはオリジナルを忠実に再現しており、やや家系寄りのライトスープ。カラメにしてもライトなので、普通にしたらかなり薄味ということだろう。麺もオリジナルをなぞらえて作られているが、ワシワシ感はほとんどない。台湾の麺はどこでもくたくたに茹で上げられているので、日式のカタメを望むのは厳しいだろう。ニンニクはたっぷりと盛られており、実に台湾らしい。異国にしては再現性の高い、ボリュームみなぎる一杯だ。夜市で小ぶりの牛肉麺もいいが、行列店で「二郎風蒜味 拉麵」を食べるのが台北のトレンドということなんだろう。

ホームページ:http://www.rakumenya.com.tw/
楽麺屋 西門店ラーメン / 西門町)
夜総合点★★★☆☆ 3.6
昼総合点★★★☆☆ 3.6

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