2015年12月27日日曜日

La Di Da Di : Battles



「Gloss Drop」(過去レビュー)から約4年ぶりの Battles 新作は、ジャケットで表現されている通りカラフルでポップで有機的な音になっています。前作がタイヨンダイ・ブラクストン脱退の影を引きずっていたのに対して、本作では完全インストかつユーモアと開放感に満ちている

スリーピースバンドとは思えないほどの整合性と鍛錬の習熟性は相変わらずですが、テクノロジーの僅かな引用が人間性の回復をもたらしているのも確か。鉄壁のバンドアンサンブルが複雑かつダイナミックに炸裂しています。マスロック?エクスペリメンタル?ポストロック?聴き進むにつれ、ジャンルに当てはめようとする自分の姿に気がつき、脳内には幾何学模様が浮かんでくる。この音楽こそどこにも属さない、Battles でしか鳴らし得ないものなのだ。

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