2016年2月1日月曜日

立川マシマシ ロイヤルスープ


数多の二郎インスパイア系の中でも、ひときわ異彩を放つ「立川マシマシ」(過去の記事)。身も蓋もない店名もさることながら、凶暴性に満ちたそのボリューム、本流と一線を画しながらも品質の高いジャンクな味わいが人気の理由だ。とりわけ、途方もない物量の麺を豆腐に変更できるというオプションも、健康志向のユーザには嬉しいサービスだ。


最近では立川本店のみならず、青梅に「立川マシマシ 秘密工場」を構え、都心には神田駅前店5号店(お茶の水)といった支店をオープンさせる破竹の快進撃を続けている。加えて、町田市の鶴川にも「立川マシマシ ロイヤルスープ」という店をオープンさせている。今回はこちらへ、異次元すぎる新メニュー「マシライス」を試すために訪問してきた。

食券機には何故か「マシライス」のボタンがない。店の前には幟がばっちりはためているので裏メニューというわけでもあるまい。どうやらラーメンの食券を買ってから「マシライスで」とお願いするシステムになっているそうだ。マシライスには豚が搭載されていないので、豚マシの食券も追加購入。



着席するとライスの量を尋ねられるので普通でお願いした。しばし待つと……二郎インスパイア系の最終形態、圧倒的なメタモルフォーゼを誇るマシライスが着丼。大ぶりのブタ、ニンニク、紅しょうが、たまごの黄身が添えられた、カレーライスのような料理が銀皿に盛られている。




このカレーのルーみたいなものがマシライスの本質だ。粗い豚挽肉と背脂がピリッと辛めに味付けされたヤツ、こいつはルーと言っていいのか?いや、ルーと言うには生易しいので便宜的に「こいつ」と呼んでおこう。こいつに卵黄・ニンニク・紅しょうがを混ぜ込み、一口食えば獰猛なアブラ感覚が五感を襲う。ほろほろ柔らかい高評価なブタ(これがまた旨い)を喰らいつつ、二郎系スープを煮詰めて凝縮してアブラまみれにした「こいつ」とライスを頬張る。


お米は上質のものを使っているんだろう、炊き加減がちょうど良くて美味しいぞ。すると、自分の中で眠っていた野性が目覚めていくのを感じる。この覚醒していく感覚は何なのだ?言い換えると「胸焼け」という文字がぴったりくる。食べているそばから胸焼けしていくのだ。さっぱりした中華系スープで口の中をすっきりさせるも気休めにしかならない。もはや二郎系という次元をはるかに超越し、異次元の食い物となっているマシライス。これは食事というよりも、ある種のエクスペリエンスといっても過言ではあるまい。 


住所:東京都町田市金井町2005-1
立川マシマシ ロイヤルスープラーメン / 鶴川駅玉川学園前駅
夜総合点★★★☆☆ 3.6
昼総合点★★★☆☆ 3.6

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