2016年2月21日日曜日

Live at Finsbury Park : Rage Against The Machine



空耳アワーの常連として、今更ながらお茶の間に浸透しつつある Rage Against The Machine。2007年に再結成してワールドツアーを行いましたが、その後は新作リリースもせず活動休止状態。そんな彼らが昨年リリースしたライヴ映像作品がこちら。2010年6月にロンドン フィンズリーパークで行われたフリーコンサートを収録したもので、暴動寸前ともいえる盛り上がりっぷりに戦慄すら覚える。

そもそもは、UK在住の一般人であるモーター夫妻が仕掛けたfacebookキャンペーンがことの発端。オーディション番組「Xファクター」が輩出するアーティスト達がクリスマスシーズンのヒットチャートを牛耳っていることに業を煮やし、RATMの「Killing in the Name」を1位にしようとネットで呼びかけたのだ。するとみるみるうちに賛同者が増えていき、それを聞きつけた当のバンドは「1位を獲ったら収益を全てホームレス基金団体へ寄付し、フリーコンサートを約束する」と宣言。結果として、クリスマスにそぐわないような曲(タイトルは「大義名分のもとの殺人」の意)が1位を制し、翌年には晴れて80,000人集客のフリーライヴ開催の運びとなったのだ。2011年のエジプト革命のきっかけとなったのもfacebookであることから、ネットの持つ起爆力を改めて思い知らされる出来事だ。

ライヴの素晴らしさは言うまでもなく、ギターとは思えないトム・モレロの超絶プレイが凄まじい。The Crashの「白い暴動」をカバーしている姿にも胸が熱くなる。20年も前に登場したバンドなのに、時代を超越した足腰と革命思想には頭が下がる思いだ。しかしここで言っておきたいのはやはり「Killing in the Name」が2015年の空耳アワーで破壊力抜群のネタをドロップしたことだ。

「ナゲット割って父ちゃん」

この破壊力は彼らのライヴ演奏すら凌駕しており、俺たちの記憶に永遠と刻まれるだろう(下に空耳アワーの映像を貼っておきます)。




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