2016年3月28日月曜日

Garbage 20th Anniversary Edition : Garbage



今年6月に4年ぶりの新作をリリース予定の Garbage。去年にはデビューアルバム(過去レビュー)の20周年記念盤をリリースしています。改めて説明するまでもなく、頭脳として機能する名プロデューサーの Butch Vig を中心に結成されたバンド。Butch Vig は Nirvanaの「Nevermind」や The Smashing Pumpkins の「Siamese Dream」を手がけた当世随一のプロデューサーとしても知られています。


久々に聴き返して思うのが、これほど完成度の高いデビューアルバムにお目にかかれるのは滅多にないという事。老練な Butch Vig が手がけているので当然なんだけど、デビュー以降20年以上経過してもバンドとしてのブレが全くない。ノイジーなギターを支えるエレクトロニクスな骨格、ポップネス炸裂なメロディ、そしてバンドのアイコンとして光り続ける Shirley Manson のデカダンスで妖艶なボーカル。この時点でバンドとしての方向性が完全に定まっている。

記念盤にはシングルのカップリング曲が収録されていますが、The Jam の「Butterfly Collector」がカバーされているのが興味深い。カップリング曲といえどもクオリティは総じて高く、アルバムの延長上として遜色なく聴けます。また、デジタル配信のみでリリースされた「Super Deluxe Edition」は何と全62曲!おびただしい数のリミックスワークスが完全収録されています。リミキサー陣は Martin Gore やら Adrian Sherwood やら Goldie やら Tricky やら Massive Attack やらぐっとくる人選。CD 2枚組の Deluxe Edition より Super Deluxe Edition を買えばよかったと後悔(買っただけで満足するだけなんだけどね)。

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