2016年4月13日水曜日

Vulnicura Strings : Bjork



目下のところ最新作の「Vulnicura」(過去レビュー)のストリングス・バージョンである本作が昨年11月にリリースされています。その名の通り、ARCA等が創造した異型ビートをオリジナル曲から一切排除したストリングスオンリーな音の群れ。ただし単純にビート排除したのではなく、世界に一つしか存在しないという「ヴィオラ・オルガニスタ」という楽器を使っているとのこと。

この「ヴィオラ・オルガニスタ」とはレオナルド・ダ・ヴィンチが発明したとされる楽器で、外観はピアノのようだが音色は複数の弦楽器のよう。音色を確かめたい人はこちらの動画を見て下さい、とにかく不思議な楽器だから。

元々ストリングスとの親和性が高い Bjork だけあって、彼女の歌声が持つ力強さ、曲が持つ荘厳さ、アルバムが持っているエモーションがここで浮き彫りになっています。ストリングスも単に荘厳というだけでなく、アヴァンギャルド性を持った艶めかしい演奏になっています。

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