2016年5月29日日曜日

All For One : The Stone Roses



22年ぶりという、ローゼズのまさかの新曲がリリースされました。5年前に再結成を果たしたまま新作なしの状態でしたが、今こうして彼らの新曲を聴くといろんな想いがぐっとくる。

10年前に「ここ数年囁かれている再結成でかっこ悪く登場されるのもちょっと嫌だしなぁ。再結成したバンドが前にも増して強靭になった例は聞いたこともないし、これはこのままでいいのか」(過去の記事)と書いたけど、彼らは自分たちのレジェンドとしての立ち位置を十分理解した上で、この新曲をリリースしたんだろう。この新曲は過去の彼らを踏襲した上で、ものの見事に上書きした素晴らしいものとなっている。

イアン・ブラウンのヨレながらも美しい歌声を包んでいるあの空気感と言ったら!きらきらと光り輝くような音の響きこそ、ローゼズには欠かせないものなんだ。この時点で、過去に最大の敬意を払っているのが一発で分かる。「Second Coming」(過去の記事)で前のめっていたジョン・スクワイアの超絶グルーヴィギターは控え目に、かつブルージィでサイケデリックにかき鳴らされおり、新たな時代の到来を感じさせる。レニのドラムは初めて聴くような跳ね方をしており、マニの鉄壁ベースがバンドの土台を完全体に仕上げている。デビューアルバム(過去の記事)にも使われたレモンをジャケットモチーフにしているのも心憎い。

「かっこ悪く登場されるのもちょっと嫌だしなぁ」という10年前の懸念は見事に払拭されたよ。アルバムも心の底から期待している。

2016年5月25日水曜日

Myanmar (Day 6) - Yangon -


ミャンマー最終日。深夜25:00ヤンゴン発なので、朝から丸一日時間がある。チャイティーヨーまで足を伸ばして、ゴールデンロック日帰り観光も考えたんだけど。移動が大変そうだし、行ったら行ったで「ふーん」ってなりそうだし、この日はヤンゴンで一日骨休めすることにしました。そんな場所はないけどね!




昼ごろまで部屋でうだうだし、ようやくチェックアウトしてから昼飯を食いに行くことに。先日「1番美味しいところを教えてあげるよ。」と言われた「フィール」というミャンマー料理店にタクシーで行きました。割と高級店のようで、地元の高所得者層らしき人たちが料理を楽しんでいました。




エビカレーと魚のカレーを頼みます。いつのもの通り、野菜付け合せとスープとライスがついて、ビールも頼んで15,000チャット(約1,500円)ぐらいだったかな。他店と比べて明らかに割高です。その分、食べやすくて美味しいんだけど、この時点になるとミャンマー料理は食傷気味。他の料理店はないの?ってホテルの人に尋ねたら「中華料理かタイ料理」っていうので大差なし。




ランチ後は全くのヒマ野郎。暑い外を出歩く気力もなく、涼しい博物館で時間を潰して夕方にホテルへ戻る。「暇すぎて博物館で昼寝してたよ」とホテル受付にいったら「そいつはグッドアイデアだ」と褒められた(笑)。フライトまで時間があるのでどうすればいい?と聞いたら、外国人観光客がいる19th streetに行け、との指令が出た。




こういう町並みがずっと続く。




夕暮れは大渋滞になってます。


ここが通称バーベキュー通りと呼ばれている19th street。中華街を貫いている路地で、串焼き屋がずらりと軒を連ねる。取りあえず日本人経営のバー「コーサン」で一杯1,000チャット(約100円)のジントニックを飲んで景気をつけてぶらぶら歩く。




目についた串焼き屋で魚のすり身団子、鳥の手羽などとミャンマービールを頼んで喉を潤す。




こちらはオクラ、ソーセージ、鶏レバー。焦げ焦げになるほど焼いているので、生焼きの心配はない、が焼き過ぎだろう。ここで腹を満たした後、先ほどのバーで追加アルコールを注入。カウンターでフィリピン人、韓国人のビジネスマンと仲良くなり意気投合。この間、日本を旅行して伊勢神宮に行ったんだよ、アメージングだったよ!と言うので「伊勢神宮は行ったことないんだよね」と言ったらびっくりされた。したたかに酩酊した後、21:00頃にホテルに戻り空港へ。香港経由便かと思いきや、まさかのヤンゴン→香港→台湾→成田という2拠点経由。ボロボロになりながら翌日17:00成田着。もう当分ミャンマーはいいかな…と思いきや、バガンの夕日に恋してしまった自分がいたり。


結論:バガンは何度でも行くべき。

2016年5月22日日曜日

Myanmar (Day 5) - From Mandaley to Yangon -


新しい朝が来た〜。前日のワイルドトイレやしつこいタクシー客引きで疲弊気味でしたが、気を取り直して朝早くから観光に出かける。8:00にも関わらず車通りと騒音、排気ガスが激しいのはもう慣れっこ。



安いからといってタクシーにばんばん乗ったので、いつの間にか持ち合わせ現金が少なくなっていることに気づく。従って、宿の向かいにある雑貨屋で自転車を借りることにした。一日借りて1,500チャット(約150円)。半日しか乗らないので半額にしろ、と言っても無理筋でした。



よく見ると埼玉県警の登録ステッカーが。中古自転車も大量輸入されているんですが、乗り心地の悪いこと。サドルが硬くてケツが痛くなってくる。パンクの心配もあるし、なるべく遠くまで行かないようにする。



ホテルから東を目指すと、マンダレーの旧王宮が。一辺をチャリでぎーこぎーこ走るのに約10分かかる。ここは軍事政権時の軍施設として利用されており、今もまだ全面公開されていないそう。一部が観光客に開放されているらしいんだけど、修復済みの小奇麗な建物になっているらしい。朽ちた建物に興味があるので、中にはいるのはパス。



南側一辺の端っこに来たところ、昨日訪れたマンダレーヒルが見えた。地元民が拝んでいたりと、やはり聖地なんだろう。王宮の外壁も枯れた味わいでなかなかいい。



そこから更に北上し、マンダレーヒルの麓付近を目指す。マンダレー市内は碁盤の目のようになっているので、道に迷うこともない。大通りは避けて、路地をぎーこぎーこ突き進む。



シュエナンドー僧院に到着。まだ10:00頃なのに汗がダバダバ流れてきて、既に萎え気味になっている。



こちらはクドードォ・パヤー。参拝客がたくさんいたけど、外側からぼけっとコーラを飲みつつ眺めただけ。もうお寺も食傷気味になってきた。というよりもバガンの寺院群が凄すぎて、ヤンゴンやマンダレーは少しだけいれば充分です。マンダレーから日帰りで行ける観光スポットも結構あるらしいけど、疲れたからもういいや、となる。



お昼時にホテルへ戻ってきて、近くのミン・マハーというカフェでランチ。



モヒンガーを頼んだら「ない」との返事。仕方なく「Rice Noodle w/Chicken( Soya Bean & Chilli )というやつを注文。1,000チャット(約100円)。米粉を使ったミャンマー風まぜそばといった風情で、さっぱりしながらピリッと辛くてズバズバいける。



一杯だけでは物足りなくなったのでシャン風ヌードルを追加注文。こちらはスープが入っていて、さらりと辛旨な一杯。1,000チャット(約100円)。

この後、ホテルに戻ってチェックアウト。マンダレー17:00発ヤンゴン18:30着の国内線(US$ 122)に乗るため、宿を15:00前に出る必要がある。時間つぶしのためビールを飲んでいたら、ロビーに日本人観光客がいたので話しに付き合ってもらう。ここでも「ヤンゴンとマンダレーは1日で充分」という意見の一致を見る。



再びヤンゴンに戻り、前回泊まった「クローバー シティ センター ホテル」に舞い戻る。フロントの人に「また来たよー。この辺でお薦めのレストラン教えて」と聞いたところ、近くにある中華料理屋「タカフジ」がいいよ、とのこと。チャーハンを頼んだけど普通だったな。

2016年5月18日水曜日

Myanmar (Day 4) - From Bagan to Mandaley -


バガン最終日。この日はバスでミャンマー第二の都市マンダレーを目指します。ホテルで手配してもらったところ、ミニバスが8:30に直接ホテルに来てピックアップしてくれるとのこと。しかもマンダレーのホテルまでドア・トゥ・ドアで送ってくれて9,000チャット(約900円)というお値打価格。7:00に朝食を摂り、チェックアウトまでの時間つぶしに散歩します。



お世話になったホテルの皆さん。とても優しくもてなしてくれました。後で気づいたんだけど、アウン・サン・スー・チー氏のポスターが貼ってあったんだね。いい写真が撮れました。



荒野の道を延々とバスが走ります。途中のトイレ休憩で小さな集落に立ち寄ります。



地元の人達がお土産の料理を売ってるんだけど、うずらの卵とか、よく分からない昆虫の煮たやつとか、ウサギ肉のスペアリブとか、コウモリ肉のバーベキュー焼きとか…タンパク質はばっちり摂れそうだけど、お腹が減っていないので丁重に辞退しました。写真は載せないけど、野うさぎが軒下に吊るされていたりと、なかなかワイルドな佇まい。トイレもこの上なくワイルドで、桶で水を組んで洗い流す和式スタイル。女性は大変だと思うよ。



荒野を突っ走ってマンダレーに13:00頃到着。今回の寄宿先はナイロンホテルというリーズナブルな安宿。市内中心部にあるので便利です。フロントの対応もなかなか良い。でも何故にナイロンなの。



荷物を置いて昼食にでかけます。市内にはこのような建物がいっぱい。車通り激しいし、信号もないし、クラクションうるさいし、排気ガスものすごいし。



ホテル受付に教えてもらった地元の人気店「ラーショー・レイ」。地球の歩き方でも紹介されており、シャン料理を食わせてくれます。



数あるバットから好きな料理を選びます。お店の人もとっても気さくで、笑顔がとても良い。



青菜の炒め物と、笹の葉にくるまれた魚料理。これに付け合わせの野菜とスープ、ライスが付いてくるいつものパターン。思えば青菜の炒め物ばかり頼んでいるな。分かりやすいから無意識に頼んでいるんだろうけど、もっと冒険すればよかったと思う。



これが笹の葉の中にくるまれていた魚料理。炒められたお茶の葉の中に、ぷるぷるな脂身がある白身魚が隠れています。これはなかなかの美味。ビールに良く合います。



お腹を満たしたところで、午後の観光に出かけます。ホテルの向かいからピックアップバスに乗って、丘全体が寺院となっている聖地マンダレーヒルを目指す。1,000チャット(約100円)也。荷台に乗せられてガタガタと走って丘の麓に辿り着く。バスはいろんなところで客を降ろし、結局20分かかった。そこから更に別のピックアップに乗り継いで山頂へ。



頂上の寺院から南側を見下ろす。市の中心部にある旧王宮のお堀が見えます。このお堀は一辺約3kmというなかなか巨大なもの。



こちらは東側の風景。のどかな風景が広がっています。涼しげに見えるけど暑いです。



山頂のスタウンピー・パヤーという寺院。



仏塔の四方を回廊が取り囲んでいます。当然、土足は禁止なので裸足で。途中、尿意を催したのでトイレに行ったところ有料1,000チャット(約100円)。嫌な予感がしたら見事的中、ハエがぶんぶん唸りまくるワイルドな和式トイレで、しかもスリッパが妙に濡れていて…ひゃーっとなる。



回廊では猫が寝てました。やはり日中は涼しいところで昼寝するに限るニャー。



ムイヂーナッカウンという2匹のコブラ像。参拝客が記念写真を撮りまくったり、お賽銭を上げたりとても有名な奴ららしい。



午後の暑さと、乗り合いピックアップバスの疲れぶり返しと、1日2回のワイルドトイレにより疲労困憊。座り込んでボケっとしていると、バイクタクシーの客引きのしつこいこと。「頼むからほっといてくれ、10分後に来てくれ」と告げると「ああ分かった」と5m離れて僕を待っている。しかも1分も経たないうちに「どうだ?バイクタクシーはどうだ?」と言ってくるから「まだ10分経ってないだろう!お前のバイクには乗らないよ!」とブチ切れる。別のタクシーに乗って、麓の参道にある2頭のライオン像「チンテーヂーナッカウン」を眺めてからホテルへ帰着。



部屋に戻ってシャワーを浴びて一休み。日も暮れた19:00頃に突如ブラックアウト。心細くて疲れてて震える。



気を取り直して夕食に出かける。ホテルでお薦めの食堂を尋ねたところ、昼に行った「ラーショー・レイ」とBBQ料理の「レインボー」を薦められました。写真では立派に見えますが、お店の中(というか床)は食べかすやゴミが散乱しておりとってもワイルドなんです。



おつまみのポークリブが1,300チャット(約130円)。この他に800チャット(約80円)の魚のすり身団子を頼み、ミャンマービールで流し込む。この日は疲れすぎて食欲も失せたのでさっさと退散。



ホテルに帰る途中、路地の向こうで光り輝いていた寺院に癒やされる。シュエチミン・パヤーというマンダレー最古の仏塔らしいです。

2016年5月15日日曜日

Myanmar (Day 3) - Bagan -


バガン滞在2日目。前日の経験を踏まえ、早朝に観光出発→昼にホテルに戻って昼寝→電気自転車を交換して夕方出発、という行動パターンにする。日中に出歩くのは危険なほど暑い。ホテルからまっすぐオールドバガンへと向かい、ゴドーパリィン寺院を巡礼。1174〜1211年にかけて建立された。バガンでは2番目に高い寺院とのこと。



ゴドーパリィン寺院の境内で可愛らしい尼僧二人を激写。



バガンでは珍しいというヒンドゥー寺院であるナッラウン寺院。931年建立。



寺内部から、バガンで一番高いと言われるタビィニュ寺院が見えました。



お寺内部を案内してくれた管理人のお嬢さん。例に漏れず、ガイドの後に民芸品を売りつけたりお金をせびったりする。民芸品はいらないので、案内のチップとして1,000チャット(約100円)を支払った。

近くのタビィニュ寺院では子供たちが「この絵葉書めっちゃかっこいい、めっちゃ安い」と日本語で売りつけてくる。相手にするのもめんどくさいので、女の子に「君、可愛いな!」と言ったら「どうもありがとう」との返事。



おそらくバガンで一番有名であろうシュエサンドー・パゴダ。夕暮れになると大勢の観光客が寺の上へと登り詰める。前日にものすごい穴場を発見したので、ここは遠目で見てパス。



バガンでもっとも美しいとされる、1090年建立のアーナンダ寺院。この頃になると寺ばっかり見てるので、各々の価値や名前が分からなくなってくる。このお寺なんだっけ?アーナンダ寺院(お粗末)。



寺内部には四方を向いている仏像が四体。薄暗い内部にもかかわらず、仏像が僅かな光を集めて黄金に輝いている。ミャンマー国民は信仰心が篤いので、寄付によってこの金箔が賄われているそう。



オールドバガンを取り囲む城壁の一部、タラバー門。9世紀に建てられたというから、日本で言えば平安時代。両側に増設したあとが見られて残念なんだけど、壁の朽ちた感じはとても良い。



城壁内部にあるピタカタイ(三蔵経庫裡)。大事な仏典が保管されていた書庫らしいんだけど、つまりこの辺りが天竺ということなのか?



シュエグーヂー寺院。ここら辺になってくると、寺巡りも最早スタンプラリー化してくる。有難いお寺なんだけど、暑さと砂埃で感覚が麻痺してくるというもんだ。



エーヤワディー河を臨むブー・パヤー。きれいに修復されているんだけど、建立は7〜8世紀頃なんだって!



いったんニューバガンまで戻ってランチを楽しむ。ミャンマービールは必需品。ホテルに戻って自転車を一旦返却して、昼寝をする。



15:00頃、再び電気自転車を借りて、内陸部の道路を走って北西を目指す。さすがにこの辺りになると観光客はほとんどいない。地元民もいない。荒野の道を走っているのは僕だけ、という状況だ。



ダマヤッズィカ・パヤーに到着。



寺内部には物凄い価値があるであろう壁画が。凄さは伝わるんだけど、意味は分からない。



脇道を入ると舗装状況の悪い小道がえんえんと続く。こんなガタガタ道を走ってパンクしないかな〜とビビりまくる。



すると白亜に輝いたレイミャナー寺院群が現れた。1222年建立。この辺りで白亜の建物は珍しい。



寺内部の壁一面に描かれた壁画。これは高い天井を見上げた写真で、頂点から無数のブッダが描かれている。



薄暗い内部でもやはりブッダは光り輝く。



馬に乗るブッダ、船に乗るブッダ、戦うブッダなど様々なモチーフで描かれています。



更に奥深くへと突き進む。この辺りになると最深部と言ってもいいぐらい、赤茶けた荒涼とした原野が広がっている。こちらはタヨッピー寺院、13世紀建立。



パヤートンズ寺院群という3基の寺院が連結した珍しい様式。



この辺りはミン・ナン・トゥ村というところなんですが、枯れた味わいのある寺院がそこかしこに見られる。こちらはタンブラ寺院。



ナンダマニャ寺院。お寺の管理人も不在で、寺周辺には僕一人という寂しい状況。まさしく秘境・辺境としかいいようのないところ。



最果ては何だか分からない廃墟。この後、ガイドに載っていた夕日絶景スポットをを目指す…が道なき道を突き進みすぎて、誰もいない荒野へ辿り着くはめに。近くの掘っ立て小屋に住んでいた老夫婦に道を尋ねて「あっちだよ、あっち」と教えてもらう。だがそこで道は終わっていたので諦めて、ニューバガンへ戻ることに。



ニューバガンのミャンマー料理店はどこがいいのか?情報量が足りないので、目についた定食屋へ。取りあえずポークカレーを頼んだけどしょっぱいの!高田馬場のミャンマー料理店が恋しいなあ。何度もいうけど、ミャンマー料理は日本のスィゥミャンマーが最高だから!