2016年5月11日水曜日

Myanmar (Day 2) - Bagan -


バガンのバスターミナルに着いたのが早朝5:00頃。予定よりも早く着いた。僕が予約していた「ヤン マヨ トゥー ホテル (Yun Myo Thu Hotel)」はターミナルから遠いニューバガンという街にある。なので、タクシーに20〜30分ほど乗って6:00前に宿にチェックイン。当然そんな時間に部屋に入れるわけもない。「これからどうするんですか?」とフロントに聞かれたので「取りあえずロビーのソファーで仮眠してから観光に行く」と告げたところ、「あなたはラッキーですよ。部屋が空いてます。」だと!スーパーアーリーチェックイン!なんて良いホテルなんだ!お言葉に甘え、部屋でシャワーを浴びて仮眠します。




10:00頃に目を覚まして、近所の集落へと足を運ぶ。アシャペッレイ・パヤーという1,000年も前に建立された仏塔に遭遇。


子供たちがわーっと寄ってきて、写真を撮ってくれとせがむ。どうやら寺の管理人の子供たちらしい。




集落の奥へ更に進むと、川沿いの丘にローカナンダ・パヤーという黄金の寺院が。これも約1,000年前に建立されたとのこと。ニューバガンはバガン地域の中でも外れの方なので、外国人観光客はあまりいない。


そもそも、バガンは世界三大仏教遺跡と言われているが、未だ世界遺産には登録されていない。軍事政権下にあったミャンマーは長らく国際社会の嫌われ者であったり、旧ミャンマー政権が世界遺産登録に意欲的でなかったり、遺跡の保存方法に問題があったり、といろんな理由があるらしい。それでもユネスコから長いこと熱視線が送られてきたのは事実。これから近いうち、世界遺産に登録されるのは確実だろうし、それに伴い外国人観光客が急増していくだろう。

この旅で会った人は口々に「ヤンゴンやマンダレーに来る価値は無い。バガンに長期間滞在するべき。」と言っていたし、僕もその通りだと思う。前の記事で「結論を言うと、いま行くべきというわけでもない。バガンを除いては。」と書いた理由はここにある。




本題に戻ります。ローカナンダ・パヤーをウロウロしていると、地元の参拝客や僧侶がニコニコ微笑みかけてくる。ミャンマーの人々はしつこく話しかけてくるわけでもないが、挨拶したり道を尋ねたりすると喜んで応じてくれる。仏教国だけあって治安も世界トップレベルの良さらしい。お坊さんに「ミンガラバー!写真撮らせてもらえますか?」と聞いたら、恥ずかしそうに被写体になってくれた。




お寺の裏側ではエーヤワディー河が悠久の流れをたたえてた。



一旦ホテルに戻って昼食を取り、Eバイクと呼ばれる電動自転車を借りました。半日借りて3,000チャット(300円)です。1日だと倍の6,000チャット。ニューバガンから北上して、道沿いの寺院を幾つか訪問。こちらはソーミィンヂー僧院。これも約1,000年前に建立。



するとお寺を管理しているお嬢さんが登場。ミャンマーには美少女が多いのです。お嬢さんの頬についているのはタナカというミャンマー独自の化粧。日焼け効果があるそうです。


仏塔のてっぺんに行くと景色がいいですよ、と案内してくれました。この微笑みにやられた後、民芸品を売りつけられる羽目になる。丁重にお断りしました。




塔のてっぺんからは素晴らしい風景が。




そして謎の赤い虫。ふにふに動いていたけど何だこれ。




更に北上して、ミィンカバー村に到着。村で一番大きいマヌーハ寺院です。




この日はオールドバガンは諦めて、ニャウンウー方面を目指す。途中、バガンの中でも一番巨大と思われるダマヤンヂー寺院に立ち寄る。




バガンには、小さい仏塔からこのような巨大寺院まで、数千もの寺院があると言われる。このダマヤンヂー寺院は文句無しに圧巻。




道なき道を走り、スラマニ寺院に到着。




静かで涼しい寺院内部の壁を、見事なフレスコ画が覆い尽くす。1,000年も前の壁画を普通に見れることに感激。しかも観光客が少ねー!なんて贅沢な時間なんだ!




アノーヤター通りをニャウンウー方面に走って行くと、電気自転車の動きが悪くなっていることに気づいた。まさか…バッテリー切れ?取りあえずニャウンウー最大のシュエズィーゴォン・パヤーに辿り着くが、ここからニューバガンまで帰れるのだろうか?気が気じゃなかった。



そしてまさかのバッテリー切れ。こんな夕暮れとは言えどもまだまだ暑く、暑さによる汗なのか冷や汗なのかよく分からない汗がダラダラ流れてくる。こんな人気のない道に取り残されてどうすりゃいいんだい?


こいつが問題の電気自転車だ。運良く道端に佇んていた若者がいたので「助けてくれ!バッテリーが切れたので、俺の代わりにレンタル屋に電話してくれ!ここがどこなのかも伝えてくれ!」とお願いしたところ、快く電話をかけてくれて「20分後に来るって」とのこと。なんていい人達なんだミャンマーピープル!



レンタル屋がやってきてバッテリーを交換してくれました。バッテリーはどれだけ持つんだい?と尋ねたところ、2時間とのこと。たったそれだけ!1日レンタルなんて絶対無理な話じゃないですか(笑)


電気自転車が復活した後、道沿いにある寺院に人が登っているのを発見。寺に近づいたところ、管理人の女の子が上に登る通路を教えてくれた。夕日を眺めるポイントはシュエサンドー・パゴダが有名なんだけど、有名すぎてものすごい観光客が登っていると聞く。ガイドに穴場の寺院が載っていたけど、もはやそこも穴場ではないらしい。そんな中でも穴場中の穴場と言える寺院を発見したのはラッキーでした。どこかは教えません(笑)。ちなみに上へ登れる寺院は、バガンの中でも限られる。




高所にびびりつつ、壁をよじ登るようにして頂上付近に到達。すると素晴らしい絶景が広がっていた。巨大なティローミィンロー寺院が、厳かに夕日を浴びていた。




反対方面には先程のダマヤンヂー寺院が。やはり巨大建造物は近くで見るべきではなく、遠くから見ることで価値が高まる。写真をパシャパシャ撮ってたら、日本人の若者二人が登ってきた。道から僕を見つけて登ってきたとのこと。




西を見ると、夕日が静かに雲の中へと沈んでいく。




雲に沈んだと思いきや、雲の下からまた姿を表した夕日。ミャンマー滞在中に何度も夕日を見たけど、日本で見ることのできないような赤さでした。


この後、バッテリーがビンビンな電気自動車を走らせて、宿についた頃には辺りが真っ暗。夕食はホテル近くの定食屋へ。チャーハンとビールで満腹になったところ、突如として停電。社会インフラが脆弱なミャンマーにはよくある話らしく、この後も何度となく停電に出くわすことになります。

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