2016年9月18日日曜日

GETAWAY : Red Hot Chili Peppers



John Frusciante が信頼を置くギタリスト Josh Klinghoffer。そんな彼が加入して作り上げられた「I'm With You」以来、5年ぶりとなる俺達の RHCP 最新作。この作品の評価がかなりの賛否両論になっています。プロデューサーに Danger Mouse が起用されていることもあり、音作りは極めてマイルド。酸いも甘いも噛み分けた彼らが大人になり、ファンク基調のロックは変わらないものの、哀愁を帯びた切ない作品になっています。

美メロ揃いなのでとても聴きやすい作品ではあるんだけど、かつての彼らが持っていた攻撃性は皆無。「母乳」の頃に持っていたやんちゃっぷりは全く無い。古くからのファンはこの頃の刷り込みが強いので、今の彼らを見ると非常におとなしく感じるんだろう。「母乳」がリリースされたのが今から27年前の1989年。その頃の若者は50歳前後だ(僕を含めて)。そりゃおとなしくなるか。

悪くはない。でもここ最近の彼らにあるような既視感たっぷり。大人になると攻撃性が薄れるのは RHCP でも同じことなんだろう。引き換えに得たものは洗練性と苦み。ロックはこうやって年老いていくのか。僕らがレッチリにまだまだ期待し続けるということは、ロックの次世代を担うパフォーマーが現れていない証左に他ならない。



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