2016年10月10日月曜日

とんトコ豚


私は興味の対象を追求する男。二郎本家の全国制覇を狙い、周辺の二郎インスパイア系をくまなく探し求めてしまう。そう、とことん追求する男なのだ。そんな私がある晩、川崎駅周辺を徘徊していた時、偶然ばったり出会ってしまった店がある。とことん追求する私にぴったりの店名である「とんトコ豚」だ。偶然と書いたがそんなのは真っ赤な嘘で、夜しか営業していないこの店のためにわざわざ足を運んだのだ。まずはラーメン(700円)の食券を渡して、無料トッピングでニンニクヤサイをお願いした。




すると見たこともないような標高差を誇る一杯が着丼した。器はこぼれ落ちるスープを受け止められるよう2枚重ねになっている。だが心配しないでほしい。見た目で一瞬怯んでしまうが、器が小さいので全体的にボリュームはそれほどでもない。モヤシ表面にタレがかかっているが、食べ進むにつれ味が無い部分が表出するので、スープをちょぼちょぼふりかける。キャベツは皆無で茹で加減はクタクタなので、ほとんど水分と言ってもいい。そう「とんトコ豚」のヤサイは飲み物です!




モヤシという名の飲み物を平らげたら、バラ肉を使ったデロデロ柔らかいブタが薄く切られて2枚出現した。箸でつかむとほろり崩壊するほど柔らかく煮込まれている。スープ内部に眠っていた麺を引きずり出し、一口噛みしめればゴワゴワした食感であるガチムチ麺であることを確認できた。店内にはラーメン誌の記事が貼ってあったが、よく見ると「大黒家製麺」の紹介記事であった。おいおい、ここは大黒家製麺系列なのかい?そう言われれば同系列の流れを汲んでいると思われる剛麺。スープは塩分濃度が高くて、二郎系のそれとは若干異なって背脂チャッチャ系寄りだ。食べ終わると口の周りがイガイガするB級ジャンク加減も大黒屋のそれだ。二郎インスパイア系の中でジャンクな味をとことん追求したいなら、やはり「とんトコ豚」に来なくてはいけないだろう。


住所:神奈川県川崎市川崎区貝塚2-16-1

とんトコ豚ラーメン / 川崎新町駅京急川崎駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5

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