2016年10月30日日曜日

Strange Little Birds : Garbage


Strange Little Birds : Garbage


フロントウーマンの Shirley Manson が語るには「これまでのどの作品よりも控えめ」という、今年6月にリリースされた本作。にも関わらず、どの作品よりもバカでかい音が鳴らされているのに驚く。スピーカーから放射されるエネルギーが凄まじく、メタリックな爆音ギター含めたインダストリアルな音響は紛れもなく Garbage 最新型だ。

何が控えめなのか?やはり「I'm so empty」と歌う気怠さや、作品全体を覆うダークネスな質感などから、精神的な攻撃性を控えめにしているということなんだろう。確かに Shirley の心情はそうなんだろうけど、補完するバンドの攻撃性が凄まじい。また「開放的な状況下で制作された原点回帰的作品」というコメントがある通り、デビュー作で見られた耽美性を見事に取り戻している。過去最高の美しさに満ちており、聴き手の覚醒を促す音圧も申し分なし。20周年通過後にバンドの歴史を一巡し、これまでにないほどパワフルな作品になっていた。

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