2017年6月4日日曜日

麺 五六

人生山あり谷あり。当ブログを始めて11年以上経つが、4ヶ月以上もインターバルを置いてしまったのは初めてだ。「更新しないのか?」という問い合わせは一切なかったが(笑)、人生の谷間を彷徨っていたとだけ言っておこう。谷にいたからには、再び山を目指さなければならない。いや、頂上を超えるのですよ、Over The Topですよ、仏恥義理V(オーバートップ)ですよ!新たな二郎系の山を探して、川崎の小田栄に行ってきました。



2016年に開業したばかりのJR新駅「小田栄」から徒歩圏内にある、先日オープンしたばかりの新店。ネット上でにわかに盛り上がっていたので、思わずこのお店をドアノック。店構えからして、中華料理屋さんだった店舗を居抜きでオープンしたのでしょう。口元に控えめな笑みをたたえる店主が一人で切り盛りしていました。




小ラーメン(730円)の食券を購入し、渡した時点で無料トッピングのヤサイアブラを伝える。ニンニクは卓上に置かれているので頼む必要はなし。やがてご覧のような一杯が着丼。屈斜路湖を想起させるカルデラ湖のようになみなみ注がれたスープ、こんもり積まれたヤサイの山、急峻な絶壁を支える屈強なブタ、頂上に降り積む固形状のコラーゲンたっぷりなアブラ。征服欲をかき立てるに相応しい一杯ではないか。




まずはスープを一口啜り…ウメェェ!とアルプスの谷間で飼いならされたヤギのような雄叫びを上げる(心の中で)。クリーミーに乳化した豚骨由来のスープは優しさに溢れており、刺々しさを微塵も感じさせない。モヤシ中心のヤサイはシャキ加減が立っており、卓上のラーメンたれをちょいと降りかけながらしゃくしゃく食い進む。二切れぶち込まれたブタは1cmほどに厚く切られており、脂身部分はとろり柔らかく、肉本体部分は適度な固さが残されており、丁寧な仕事ぶりが感じられる(本来は更に柔らかいらしい)。コラーゲンなアブラをつまみつつ全体ボリュームを減らしたところで天地返し。するとグルーヴ感覚のあるガチリとした中太縮れ麺が噴出した。適度な固さとむぎむぎしい香りを感じながら、スープとのハーモニーを堪能。気づけばスープをごくごく飲んでいる自分に気がついたので、汁完は控えてごちそうさま。新店なのにこの完成度の高さ!一つの山を征服して、再び終わりなき旅へと向かうのであった。

麺 五六ラーメン / 川崎新町)
昼総合点-

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